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《大和市4児死亡事件》「若くして両親が病死」「繰り返し救急車を…」 次男殺害容疑で逮捕の母が実家周辺で見せた“異常行動”とは? 「生後まもない子を亡くしても平然としていた」

大和市小1児童死亡事件 #2

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「普通のお嬢さんだったんですけど、変わったところもありました。2002年に結婚して長男が生まれてからは、日中から深夜まで何度も救急車を呼んでいたのを覚えています。結局、長男は半年くらいで亡くなり、翌年に生まれた長女もすぐに亡くなりました。さすがにおかしいとは思っていましたがまさかこんな事件になるなんて…」

 こう語るのは、2月20日に逮捕された神奈川県大和市に住む上田綾乃容疑者(42)の実家の近隣住民だ。綾乃容疑者は、2019年8月、自宅で当時小学1年生だった次男の雄大君(7)の口や鼻をふさいで窒息死させたとして殺人の容疑で逮捕された。

事件現場となった大和市のアパート ©文藝春秋 撮影:上田康太郎

「何もしていない」と否認を続ける綾乃容疑者を、神奈川県警は約2年半の月日をかけて慎重に捜査してきた。

容疑者の亡くなった「4人の子供」たち

「綾乃容疑者の子供で亡くなったのは、雄大くんで4人目です。02年に生まれた長男(第一子)は生後5カ月で『ミルク誤飲』で亡くなり、03年に生まれた長女(第二子)も生後1カ月で亡くなりました。

 別の男性との間にできた第三子(次男)である雄大君は2012年6月に産まれましたが、生後4カ月で心肺停止となり、一命はとりとめましたが、児童相談所が保護しました。2年半近く経ってから自宅へと返されましたが、2017年4月に第四子(三男)が原因不明ながら死亡すると、再び児童相談所が雄大君を保護していました。2018年11月に自宅に戻りましたが、今回の悲劇はその約9カ月後です」(全国紙社会部記者)

次男殺害容疑で逮捕された上田綾乃容疑者 ANNニュースより

 綾乃容疑者については、故意に自分の子に苦しみを与えて周囲の関心を集めることで、自分の心の安定を得る「代理ミュンヒハウゼン症候群」だった可能性が浮上している。

 加えて、20日の綾乃容疑者の逮捕から3日目を迎え、上田家の異常とも言える状況がさらに明らかになってきた。前出の社会部記者が続ける。

「2度目の雄大くんの保護の際、綾乃容疑者は雄大くんを自宅に返すよう児相に強く訴えていました。雄大くんは『母親に投げ飛ばされて、口から血が出た』と説明していたことから、児相は『自宅に戻すべきではない』と判断しましたが、家庭裁判所はこの申し立てを却下し、自宅に戻されました。また、事件が起きる4日前にも児相は綾乃容疑者と雄大くんと面接していました」

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