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苦しさのあまり、トイレに駆け込んで吐くことも…「笑っていいとも!」から始まった渡辺正行の“コーラ早飲みバブル”の時代

『関東芸人のリーダー お笑いスター131人を見てきた男』より #1

2022/03/13
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コーラ早飲みバブルの時代、到来!

 その後、俺は、負けなしの連勝街道を歩み、「コーラ早飲みの帝王」と呼ばれるようになった。人気を得ることによって、営業の仕事もどんどん増えていった。

本人のブログより

 しかも、コント赤信号としてではなく、一人で呼ばれることが多くなったのだが、そこでやることといえば、コーラの早飲み対決のみだった。

 過去に一人で行う営業は経験したことがなかったため、最初はどうなることかと思ったが、さすがは天下の『いいとも!』。毎回、参加者が殺到し、会場も大いに盛り上がった。

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 全国各地で開かれるイベントに足を運んでは、俺が司会を務める「コーラの早飲み対決コーナー」を30分ほどやらせてもらった。内容は、子どもの部、女子の部、青年男子の部などに分けて、それぞれの参加者同士がコーラの早飲みで対決するというもの。

 対決の前には、「お名前は?」とか「早飲みは得意ですか?」とか、俺がステージ上で参加者全員にインタビューをする。友だちや家族に見守られる中、緊張するせいなのか、もともとそうなのか、面白いキャラもたくさんいて、それを突っ込むだけで大爆笑!

 そして最後に、ようやく俺が各部門の優勝者と対決し、圧勝する姿を見せつける。

 お客さんは、「おお、やっぱりすごい!」と大拍手!

 つまり、俺が30分の営業で飲むコーラはわずか1本のみだった。

 今思えば、あれほど楽しくて、みんなで盛りあがれる仕事はなかったし、ずいぶん稼がせてもらった。俺にとっては、“コーラの早飲みバブル”の時代と言っていいだろう。

苦しさのあまり、トイレに駆け込んで吐くことも…「笑っていいとも!」から始まった渡辺正行の“コーラ早飲みバブル”の時代

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