悪いのはロシア人ではなく、プーチンだと頭ではわかっているが…
――ネットでも「ウクライナ頑張れ」といった言葉を多く耳にします。
「とてもありがたいです。でも、ちょっとだけイライラする事もあります。ロシア人に『あなたの家族は大丈夫?』『頑張ってね』と言われると、『大丈夫なわけないでしょ』『あなたの国の大統領がこんな事してるんだよ』って、どうしても思ってしまう。ロシア人とウクライナ人は親戚のような関係で、私も沢山のロシア人の友達もいますし、今回悪いのはロシア人でなくプーチンだと頭ではわかっているんですけど。(プーチンが)恐ろしいのはわかりますが、おかしいことだと思うならロシア人がもっと反対の声をあげてほしいと思います」
――3月2日、日本政府はそれまで消極的だったウクライナ人の難民を受け入れると表明しました。
「実は、ロシアが軍を集めだしていた1ヶ月前、出入国在留管理庁に電話したんです。『これから両親を日本に誘いたいのですがどうですか?』って。でもそのときはコロナを理由に断られました。だから、こうやって国が動いてくれたこと、更には動くために声をあげてくれた人に感謝しています。昨日お母さんと姉がポーランドに着いたそうです。キエフから36時間かかり、着のみ着のままだったと聞いています。お金は自分で払ってもいい、お母さんと姉にはこっちに来てほしい。ですが、父は来られません、63歳の父は本当は国外に出られるのですがキエフに残りました。むこうでロシア軍と戦うと話しています」
故郷の家族を想い、セーニャさんは、何度も涙を流していた。ウクライナの戦況は日に日に悪化し、民間人にも多くの死者がでているという。
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