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フジのバラエティーを背負ってきた看板P

「1993年から伝説的なバラエティー番組『とぶクスリ』『めちゃイケ』を演出していた片岡氏は、いわば平成の初めから“フジテレビのバラエティー”を背負ってきた存在。社内外に激震が走りましたよ。ナインティナインや、その所属事務所である吉本興業からの信頼も厚い。今後は制作会社を立ち上げると見られていますが、仕事に困ることはないでしょう。古巣のフジテレビはもちろん、他の局やネットフリックス、Amazonプライムなどのネット配信、YouTubeなど活躍の場はいくらでもありますから」(テレビ誌編集者)

 2018年の「めちゃイケ」終了後、片岡氏はいくつかの新たな企画を考えたが、低迷するフジテレビで実現することはなかった。片岡氏の退社を聞いた明石家さんま(66)は「寂しい気持ちがある」とラジオで発言。他にも和田アキ子(71)ら大御所が惜別の言葉を述べているが、新たなコンテンツを作る力がある片岡氏の先行きは安泰だろう。

「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ公式サイトより)

フジに残った“辞められない人とは

「片岡氏に付いていくと見られているのが『めちゃイケ』元プロデューサーの明松功氏(51)。『ガリタ食堂』という企画に登場したり、自らの痔の手術や再婚などを発表したこともありました。昔から続くフジテレビスタッフのノリの良さがあるとも言えますが、テレビマンとしてはいまいちパッとしなかった。2016年に営業に異動していますので、片岡氏についていけるなら、早期退職制度は渡りに船だったでしょう」(フジテレビ関係者)

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 フジテレビは、2022年3月期決算で約90億円の特別損失を計上している。退職者1人につき退職金に1億円上乗せされるとも言われている特別優遇加算金のためだ。しかしながら、当初は対象となる500人のうち100人近くが退職すると思われていたが、60人程度で収まりそうだ。

「この60人のなかには過去に不祥事などを起こしていづらくなった人もいますが、社内で名を知られる敏腕たちが相当数含まれています。残る社員には、フジテレビが再就職支援する大学講師、NPO法人などへの転職が見込めない人材も多いのが正直なところです」(同前)

 世間的に大きなショックが走ったのは、名前の知られている元アナウンサーたちの“大量脱走”だろう。