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ジャニーズ幹部入りの噂がある“敏腕女性社員”

「明石家さんまさんのお気に入りプロデューサーだった亀高美智子氏は、2016年に現場を離れ、翌2017年に管理部門へ異動。そのうち復活するかと思っていましたが、5年近く制作の現場に戻ることができず、退社を決意したようです。

『SMAP×SMAP』や『ホンマでっか!?TV』『さんまのお笑い向上委員会』『アウト×デラックス』などの人気番組を立ち上げた亀高さんの行き先は、マツコデラックスの所属するナチュラルエイトだと言われています。他にくりぃむしちゅー、有働由美子と売れっ子タレントを抱えていますが、規模は大きくない。力を発揮するにはいい環境だと思いますよ」(フジテレビ関係者)

ホンマでっか

 2018年に編成からジャニーズ事務所に出向になった重岡由美子氏にも、退社してそのままジャニーズ入りのうわさがある。重岡氏は三谷幸喜脚本のスペシャルドラマや、松本潤主演連続ドラマの担当をしてきた。

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「藤島ジュリー景子社長(55)と同世代で気が合うようです。ジャニーズとフジテレビは共同でコンテンツを作る計画もありますから、重岡さんが移るのはむしろ自然なこと。ジャニー喜多川さん、メリー喜多川さんといった創業者世代が亡くなった今、新体制で大きな役割を担うことになると思います」(女性誌編集者)

 

“バラエティー部門トップ”はテレビよりネット?

 他にもフジテレビの足元を揺るがす退社もうわさされている。

「昨年6月に金光社長体制が発足した際に、次期社長候補の1人だった取締役編成統括担当の石原隆氏(61)が日本映画放送の社長に転出しました。同時に、フジテレビのアニメ部門を作り上げ、編成、情報の幹部を歴任して制作局長も務めた金田耕司氏も日本映画放送の常務に。この金田氏も辞めるのではないかと言われています。

 バラエティー部門のトップである第2制作室部長と局次長を務める佐々木将氏も退社の噂が濃厚。佐々木さんは『人志松本のすべらない話』のプロデューサーを務め、松本人志さんや吉本興業の信頼も厚い。次の行き先は吉本ではないかと言われていますよ」(芸能プロダクション関係者)

 吉本興業の自社株をキー局が所持することで関係を堅持しているが、フジテレビは他局より持ち株の割合が多いことで知られている。

「吉本のご機嫌をうかがってばかりいるフジのプロデューサーもいますよ。吉本はテレビ局に匹敵する制作能力を持った制作会社でもありますから。3月21日には、アイドル専門チャンネルから衣替えする『BSよしもと』の放送が開始されます。地上波もBSもネットも、いまの時代は作り手にとっては関係がない。有能なクリエイターがフジテレビよりBSよしもとを選んだというわけです」(同前)

 80年代に「楽しくなければテレビじゃない」を前面に押し出して天下を取ったフジテレビ。芸能プロダクションに人材が流出して歯止めがきかなくなるのも、時代の流れなのだろうか――。

※フジテレビの放送業による売上高に関して事実関係に誤りがありましたので訂正します。(3月16日13時15分)