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東急大井町線中延駅前にある「大和屋」の「カレーそば」もカレーライスと共通のルーである。女将さんに聞くと、そばつゆをふつうより少なく入れ、そこにカレーライスのルーをたくさんかける。カレールーにはじゃがいも、人参、玉ねぎ、豚肉などが具だくさんに入っている。そして、ほんのり出汁の利いたカレーの味が食欲をそそる。
こちらの店ではいつも「そばのミニカレーセット」にするか「カレーそば」にするか深く悩むのだが、最近斬新な食べ方を発見した。「カレーそば」の麺を食べ終えたところに、「おにぎり」をポトンと落としてミニカレーとして食べるという方法だ。これは相当いける。
カレー粉と片栗粉でカレー餡をつくる本格的タイプ
立ち食いそば屋でもカレー粉と片栗粉でカレー餡をつくる本格的タイプで勝負している店もある。新橋6丁目の愛宕警察署近くにある「そば作」である。「そば作」は江戸っ子の店主前田浩男さんが脱サラして、昭和63(1988)年に開業した立ち食いそば屋である。
創業当初から「カレーそば」は人気メニュー。その作り方を教えてもらった。具材は玉ねぎ、白髪ねぎ、豚バラ肉、それに、カレー粉と片栗粉をそばの返しなどで溶いた自家製の餡の素を仕込む。そばつゆに具材を入れてひと煮立ちさせ、それに餡の素を回しかけ全体にトロミをつけてカレー餡を完成させ、茹で上げた自家製の生麵にそれを流し込めば完成である。
アツアツでピリッと辛いカレーの味が広がる。豚バラ肉を下処理したり、茹で上げた麺をしっかり湯切りして、余分な水分が餡にまわらないようにすることがおいしさの秘訣だそうである。