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「そばつゆ×カレールー×げそ天=凄ウマ」チープな方がうまいという不思議…立ち食い「カレーそば」を食べくらべ

2022/03/15
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カレー丼とカレーそばの餡の作り方が違う「瓢箪」

 市ヶ谷にある「瓢箪」の「カレーそば」もうまいと評判だ。その作り方は女将さん曰く「企業秘密」だそうだが、カレールーに玉ねぎなどの野菜を入れて、そばつゆで煮込んで餡状にトロミをつけていると想像する。

JR市ケ谷駅からすぐの「瓢箪」
人気の「カレーそば」はカレー餡がたくさん
「カレー丼」はもっとスパイシーで辛い

 ところで、「瓢箪」には「カレーライス」はないが「カレー丼」というメニューがある。この「カレー丼」の餡は「カレーそば」の餡とは別に作っているそうで、玉ねぎを飴色になるまでよく炒めて数種類のスパイスを入れて作っている。それが十分に辛うまい。サイドメニューにおすすめである。

「そば処 めとろ庵」ではカレー餡が進化

 ところで、東京メトロ駅ナカにある「そば処 めとろ庵」で、3月1日から普通の「カレーそば」とは全く異なる「メンチカツとデミグラス・カレーのおそば」(税込680円)を発売し話題となっている。デミグラス・カレーは従来にない斬新な味である。公式Twitterでは「ボリューム満点なメンチカツと濃厚なおつゆが楽しめる一杯です」とのこと。店は株式会社メトロプロパティーズの運営で、東京メトロの駅を中心に7店舗が営業中である。さっそく、大手町の地下通路にある「大手町メトロピア店」に食べに行ってみた。

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「そば処 めとろ庵 大手町メトロピア店」は大手町の地下鉄乗り換えの地下道にある
店内は細長いがイートスペースは意外と広い

 店は地下鉄乗り換えの地下通路にある黒いシックな色調のデザインで、縦長の店だが意外と広く食べやすい構造だ。壁にも限定メニューのポスターがたくさん貼られている。食券を買い、待つこと2~3分。登場したどんぶりにはかなり大きめのメンチカツがドーンとのって、その下にデミグラスソース色をした餡がたっぷりと入っている。