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 その他、車種ごとに説明がいるポイントも多い。スープラは「エアロトップ」と呼ばれるボディ形式で屋根が開くのだが、開閉作業は手動かつ工具が必要だ。

 こうした車両を一般ユーザーに貸し出すにあたり、KINTOはオリジナルの取り扱い説明書を車種ごとに用意する。画像つきで、「スターターを回す際はアクセルを1/3程踏み込んでください」など具体的な操作指示がある。

利用者に配布される運転にあたっての説明書

 加えて、レンタル発着点となる新明工業は旧車のプロフェッショナルであり、車両の整備や修理はお手のものである。

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そもそもなぜKINTOが旧車事業を?

 しかしそもそも、なぜ「クルマのサブスク」を手掛けるKINTOが旧車レンタカー事業を展開するに至ったのか。

「たしかにKINTOはサブスクのイメージが強いと思いますが、実はこれまでにもさまざまなサービスを展開していて、それらに共通する理念として『移動に感動を』というのがあります。移動を楽しむための場を提供するということで、自分たちでは『モビリティプラットフォーマー』という風に言っているんですけど」(同前)

 たとえばKINTOの一サービスである「モビリティマーケット」では、「キャンピングカーのレンタル×スノーリゾート」のように、観光会社やレジャー施設などとコラボしたパッケージが多数出品されている。

 つまるところKINTOはその事業展開において、「移動手段」と「体験価値」をつなぐことに焦点を当てており、旧車レンタカーもその一環として位置づけられるというわけだ。

 とはいえこうした理念よりも、旧車事業の核心にあるのは「旧車で楽しいことをやろう」というシンプルなモチベーションであるように見受けられる。以下の話からは、「旧車をどう楽しむか」についてのKINTOのスタンスがはっきりと見て取れた。