――彼との関係はいかがですか。
ゆか とっても仲良いです。結婚相手との関係ってセックスで繋がるのも1つだけど、それ以外の部分も大きいと思っていて。会話だったり、ドライブだったり、一緒に食事することだったり、そういう日常生活での繋がりも重要だと思っています。セックスを抜きにするとかなり仲良い夫婦だと思います。
彼から「離婚したい」と言われたことはないですし、私自身も離婚しようと思ったことはないです。レスが原因で離婚したという話を聞くと、「それ以外で補えるところがないのかな」って思いますね。
でも、私は病気で子どもを産めない体になってしまったので、もしこの先、彼に子どもを欲しいという気持ちが出てきたら、私と別れて新しい方と付き合ってもいいよとは言っています。
彼が外で解消しようとしても責めない
――お互い性欲はどのように解消しているのでしょうか。
ゆか 私は、基本的には自分で解消しています。そもそも私はセックスに対して「愛情」よりも「快感」を求めているんです。性欲を満たすという意味では、1人でも構わないですね。むしろ1人の方がいいかもしれません。だからと言ってセックスが嫌いなわけではないです。
彼も、1人で解消していると思うんですけど、私が拒否しているので、外で解消しようとしてもそこまで責める気はないです。性欲って、理性で止められないこともあると思うので。よく周りから「ゆかちゃんがしてあげないと、旦那が外でしちゃうんじゃない?」って言われるんですけど、それならそれで別にいいです。
――実際に彼からそういう話をされたことはあるのでしょうか。
ゆか まだないんですよ。もしそういう話をされた時は、「それならどうぞ」って言うと思いますけどね。
私、男っぽいというか冷めているところがすごくあるんです。女友達の中には「夫が外でするなんてありえない」って言う人も多いんですけど、私はそこまで強い気持ちがなくて。「ゆかちゃんは考え方が男だよね」ってよく言われます。
――ご自身を「男っぽい性格」だと思っているんですね。でも、結婚前は「女の子の一般的な幸せ」を追い求めていたわけですよね。
ゆか 元々は「THE・女」って感じの考え方でしたね。「女の子の一般的な幸せ」を追い求めれば、幸せになれると思い込んでいました。結婚や出産、子育てに女の幸せが詰まっていると思っていました。でも、実際に夫と結婚してみたら、結婚してからがスタートだなって実感して。
セックスレスを経験したことで、本当に自分が求めているのはそれじゃないなって気づきましたし、もっと自分に正直になっていろんなことに挑戦しようと思ったんです。
社会の目とか、周りのプレッシャーを捨てたら、すごく気持ちが楽になりました。それからは割と自分に自由に生きていますね。それこそあやまんJAPANのユースメンバーになるなんて、昔じゃ考えられなかったですし。
撮影=平松市聖/文藝春秋
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