もし、ロシア軍に遭遇したらどないしょ?
今、関係者は不肖・宮嶋ごときはほっといて、キーウで医薬品を医療具を首を長くして待っている医者や患者のために必死で物資をかき集めている最中なのである。
それが完了次第、リビウを発つという。その連絡を待ち続け2日目に入ったのである。これからウクライナは、その首都キーウはどうなるのか? 無事にキーウにたどりつけるのであろうか? その道中には危険はないのであろうか? 全く安全のわけはないやろうが、どれくらい危険なんやろか? もし、ロシア軍に遭遇したらどないしょ? と次々不安が頭をもたげてくるのであった。
ウクライナ国民のロシアに対する無言の怒り
しかし、それがどないした? 今もキーウはもちろんイルピンからヘルソンからウクライナの民が理不尽にも侵略者どもに財産を、家を、国土を奪われ、着の身着のままで、ある家族は徒歩で、ある一家は列車にしがみついて、安全な地に逃げだしてるのである。
誰が好き好んで家を、故郷を、祖国を長く離れたいと思うかえ。そんな苦難と比べたら、カメラマンの不安なんぞ蚊に刺された程度や。
それでもや、卑しい性から町をふらつき、しょうもない不安を一時でも忘れたかったのである。
折しも今日は久しぶりの青空が上空に広がっていた。気温は零下とまだ春にはほど遠いが意外と多くのリビウ市民が通りを歩いていた。
街角や通りにはプーチン大統領や侵略者の大国ロシアを揶揄するポスターがさりげなく掲げられ、祖国の英雄の像にはウクライナ国旗と同じ黄色と青の――何の花か無粋な不肖・宮嶋には分かりかねるが、花が捧げられていた。
それらはどこかの半島国家のように国旗や写真や似顔絵を通りで集団で焼いたり、破り捨てるような、これ見よがしなものでない、ウクライナ国民のロシアに対する無言の怒りと無限の憎悪を表しているようであった。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。