日本を代表する駄菓子「うまい棒」。コストパフォーマンス抜群の味わいと満足感で愛されてきた同商品は、株式会社やおきんが1979年に初めて発売した筒状のコーンスナックで、様々なフレーバーが特徴。
しかし、発売以来10円(税別、以下同)という超低価格を貫いてきた「うまい棒」だったが、誕生から42年の今年、12円に値上がりするというニュースが飛び込んできた。
とはいえ批判的な意見は少なく、ネット上では「発売以来値上げをしなかったのはすごい」と、逆に賞賛の声が多数寄せられている状態だ。そんなうまい棒にひときわ感謝を捧げている人物がいる。
その人物こそ、「うまい棒」に魅了され、1999年からファンサイト「うまい棒同盟」を管理し続けてきた、この道23年の筋金入りの“うまい棒マニア”・川本篤史さんだ。そこで本記事では、製造元のやおきんからなんと「公認」のお墨付きまで獲得したファンサイトの秘密や、これまで捧げてきた“うまい棒コレクター人生”について、川本さんに話を伺った。
「うまい棒全種類セット」で知った「さきいか味」「ココア味」
――川本さんは「うまい棒」にいつ魅了されたのでしょうか?
川本 小さい頃からお菓子全般が好きでよく食べていたんですけど、そのときはうまい棒にそこまでのめり込んでいたわけではありませんでした。転機は大学4年生のときに「うまい棒全種類セット」なるものを見かけ、そこで「さきいか味」や「ココア味」などそれまで食べたことのなかった味を発見したのが始まりですね。特に「さきいか味」は“さきいかそのままだ!”と味の再現力に驚かされました。ここから一気にうまい棒に魅了されましたね。
――川本さんは、やおきん公認のファンサイト「うまい棒同盟」を運営しています。HPをはじめたきっかけは何でしょうか。
川本 これも大学4年生のときのことです。初めてのパソコンを購入し、個人HPを立ち上げようとした際に、うまい棒を紹介したら面白いんじゃないかなと思いついたんです。だから、あのサイトは1999年に作ったときからあんまり変わっていないので、今見ると少々レトロに見えるかもしれません。