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〈新潟7歳女児殺害 2審も無期懲役〉死後も陵辱 裁判長は「土下座してほしい」 犯人が明かした“幼女への性的執着”

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 2018年5月、新潟市で下校中の小学2年の女児の首を絞めて殺害し、遺体を遺棄したとして、殺人や強制わいせつ致死罪などに問われた小林遼被告(27)の控訴審判決が17日、東京高裁であった。検察側は「悪逆非道」と死刑を求刑していたが、大善文男裁判長は「極刑がやむを得ないとまでは言えない」とし、控訴を棄却。1審である新潟地裁判決を支持し、無期懲役の判決を言い渡した。

 下校中の女児に車をぶつけて車内に連れ込み、わいせつ行為をした上で殺害したとされる小林被告。わずか7歳の女の子は、なぜ短い人生を閉じなければならなかったのか。事件の真相に迫った「週刊文春」の記事を再公開する。(初出:週刊文春 2019年12月9日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)

写真はイメージ ©iStock

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 法廷では被告以外の全ての人が、激しい怒りに駆り立てられた――。新潟市で2018年5月、小2の女児(当時7歳)を殺害した小林遼(はるか)被告(25)の裁判員裁判で、新潟地裁は12月4日、無期懲役の判決を下した。

 司法記者が振り返る。

「スーツ姿の小林は特に表情を変えることもなく、淡々と判決を聞いて退廷していきました。むしろ説諭する裁判長が泣いていた。『反省は伝わってこない』『女児には土下座してほしい』などと詰まりながら語り、裁判員たちも被告をにらみつけているようでした」

 小林は下校中の女児に車をぶつけて車内に連れ込み、わいせつ行為をした上で殺害。JRの線路内に遺棄して電車に轢かせた――などとして、殺人や強制わいせつ致死罪などで起訴された。

 小林は公判で「首を絞めたのは静かにしてもらうため」などとして殺意を否認。事件の詳細を問われても「ほとんど覚えていない」などとかわしてみせた。裁判長もこうした態度に「最低限の償いは真実を述べることだ」と異例の問いかけを行ったという。

 法廷でさらに明らかになったのは、小林の幼い女の子に対する性的な執着心だ。被告側は、女児の首を絞めた理由として、「ネットで知り合った未成年とセックスした際に求められたことがあった」などと説明。女児を殺害した後はなお性欲が収まらずローションを購入、お湯で温めるなどして死後の女児を凌辱した。

 携帯では「女体博物館」「線路 飛び込み」などのワードで検索し、その数日後にもネットで知り合った女児に「セックスしよう」と持ち掛けていたという。