松本 ご飯粒を落としてもわかんないし(笑)。
藤 メガネをかけて一粒一粒見えたほうがご飯も絶対おいしいと思うんです。
渡辺 あと、字がうまく書けなくなるの。私は、読むより書く方が難しい。メガネがないと書けないもの。
藤 それはたぶん、焦点が動くからなんです。
渡辺 そうか、手やペンが動いたりするからなんだ。
人生の半分は老眼、メガネはアクセサリー感覚で
藤 「老眼」と言われると、ことさら自分が年を取ったように感じますが、でも、私は言いたい。人生の半分は老眼ですよ! って。
一同 確かに~!
渡辺 やっぱり、老眼を受け入れるって、抵抗があるんですよね。機能が衰えるっていうことだから。
野宮 そう、私も老眼が一番ショックだった。
松本 実は私は子供の頃からメガネに憧れてたから、伊達じゃない本気メガネ! やった! って(笑)。
藤 そんなふうにポジティブに考えてほしいんです。もっとアクセサリー感覚でメガネを楽しみましょうよって。靴を履き替えるように、いろんなバッグを持つように、年齢を重ねたからこそ、ひとつアクセサリーが増えたんだ、そういう感覚でいてほしいんです。
野宮 同感です。だからこそ、私は「リーディンググラス」という呼び方で、メガネのプロデュースをしてるんです。リーディンググラスは大人の特権。だからこそ楽しみましょうって。
藤 野宮さんがプロデュースされているJINSのメガネはサスガだなと思うものばかりです。キャットアイフレームはめちゃくちゃおしゃれだし、フォーマルなシチュエーションに映える手持ちのローネットも素敵。野宮さんのようなファッションリーダーが老眼鏡をポジティブなものとして広めてくだされば、みんなの意識も変わるかもって。
松本 しかし、30代後半、40代になったらきちんと視力測定をする、というのは定例化すべきですよね。ちょうど更年期の入口に入る頃と重なるし、変化の原因が目かどうかもわかる。