昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2022/03/25

若手のころの新井はとにかく粗かった

 このふたりを見ていて、ふと思い出した選手。とにかく粗い。だけど大砲としての魅力がある(あった)選手。ズバリ、新井貴浩です。ここ数年でカープファンになった方、阪神からカープに復帰してからの新井しか見ていない方はピンと来ないかもしれませんが、若手のころの新井はとにかく粗かった。相手が右ピッチャーで2ストライクに追い込まれるとほぼ100%といってもいいくらいの割合でアウトローの球(特にスライダー)で三振していたし、さらに守備に関しては本当に酷く、当時の山本浩二監督からは「新井じゃなく粗ゐ(あらい)」と揶揄され、カープ在籍中の金本からも「(サードで)ファールフライを捕って歓声が起こる唯一のプロ野球選手」とイジられていたほどです。

 しかし。そんな新井は持ち前の頑丈な身体と練習によって進化を遂げ、気づけば2000本安打を達成し名球会入り。普通ならこれで一流のバッターとして誰もが認めることになるハズなのですが、それでもなお、カープOBはこぞって「まさかあの新井が2000本も打つなんて」と首を傾げたり苦笑いしていたほどです。ようするに、期待度という意味では林や末包よりはるかに低かったワケですね。事実、入団時の新井に関しては他球団から「なんであんな選手を獲ったんだ」と言われるほどでしたし。

 そう考えると、林と末包の期待度は充分。新井のようにケガなく現役を続けられれば(←ここが最も大事)、近い将来、間違いなく不動のクリーンナップとなり、素晴らしいアーチの共演を見せてくれるでしょう。そしてすでに活躍している坂倉、小園。彼らはすでに充分な戦力。そうこうしている内に前述した宇草や大盛、中村健人も育ったら……。ああ、なんだかもう、将来のカープが楽しみ過ぎてワクワクしませんか? もはや夢と希望しかない! 将来有望な若手の台頭、彼らがすくすく育っていく様。私たちはその目撃者になれるのです。こんな楽しいことはありません。待ち焦がれたシーズンの幕開けと共に、輝ける未来へと向かう若鯉たちの躍動と成長。さあ。しかと見守っていこうじゃありませんか!

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ペナントレース2022」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/52986 でHITボタンを押してください。

この記事の写真(1枚)

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春野球をフォロー

文春野球コラム

広島東洋カープの記事一覧
z