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 また別の日に食べた人気上昇中の「肉そば」は、自家製の甘辛いタレで煮た豚バラ肉と青ねぎがたっぷり入って肉汁の旨味が染みわたる上質な一品であった。

別の日に食べた「肉そば」も肉とねぎがたっぷり

創業以来の味の歴史が財産

 本店は横浜中華街にも近いし、近隣飲食店の旦那衆も常連に多いとか。そういう意味で味にシビアな客が多いと小川店主は言う。味の切磋琢磨のやり取りを先代が続けてきて、そして今も若い小川店主が味の改良に取り組んでいる。その姿には頭が下がる思いだ。創業以来の味の歴史が「相州そば」の大切な財産となっている。

「相州そば本店」の若き店主小川和宏さん
つけそばスタイルの「冷やし肉つけそば」は5月から
ねぎと豆板醤、ごま油、鶏節を使った「爆ねぎそば」も発売予定

「今年は5月頃から夏メニューに切り替わります」と小川店主はいう。豚バラ肉をのせた「肉そば」が人気なので、その冷たいバージョン「冷やし肉つけそば」、そしてたっぷりのねぎに豆板醤とごま油、鶏節を使った「爆ねぎそば」を今年はアピールしていこうという作戦のようだ。ラー油を垂らして食べるとうまいとか。他にも冷たいそばメニューも充実させていく予定という。5月の再訪を楽しみに店を後にした。

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これからも横浜の定番の味として歩んでいく

 訪問時はまだまん延防止期間であり、本店に向かう関内周辺の人出は少ない。しかし、水陸両用バスSKY Duckがお客さんを大勢乗せて走っているし、桜木町からはロープウェイYOKOHAMA AIR CABINが運行していて人気になっているという。しばらく来ないうちに街は変化している。

水陸両用バスSKY Duckが関内を走る

「相州そば本店」から歩いてすぐに横浜スタジアムがある。その先には横浜中華街や元町もある。横浜市開港記念会館も近いし、山下公園や横浜港大さん橋も散歩コースだ。散歩の途中に「相州そば本店」に是非立ち寄ってみてはいかがだろうか。「天重」や「かつ重」などのテイクアウト用の弁当を買ってベイスターズ戦の観戦もいいだろう。横浜の大衆そばの定番の味にきっと出会うことができるはずだ。「いざ横浜、いざ相州そば」である。

横浜市開港記念会館も近い
山下公園もすぐ近くの散歩コース
「相州そば本店」からすぐに横浜スタジアムがある
「天重」「かつ重」などの弁当もお手頃価格で人気
「かつ重」はボリューム満点でまさにそば屋の味。ベイスターズも勝運アップ

INFORMATION

相州そば本店
住所:神奈川県横浜市中区住吉町1-8
営業時間:月~土 6:30頃~22:00 (21:30ラストオーダー)
祝日  6:30頃~19:00 (18:30ラストオーダー)
定休日:日
https://sosyu-soba.com/