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「江頭や出川君以前の、嫌われタレントの代表格が僕でした」ルー大柴(68)が語る、それでもキャラを変えられなかったワケ

ルー大柴さんインタビュー #2

2022/04/03
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海パン、マニョマニョ…「とにかく名前を売ろうと必死だった」

ーーカンコンキンではなにかと海パン一丁になっていましたし、『浅草橋ヤング洋品店』ではオープニングテーマ「君にマニョマニョ」に合わせてクネクネ踊ったり、あの頃のルーさんは奇怪だけど強烈に引きつけられるものがありました。 

ルー 海パンになったり、 「マニョマニョ」を踊ったりしたのは、とにかくルー大柴という名前を売ろうと必死だったから。嫌われてもいいから、ひとまず名を売っておけば、後で芝居もできるかもしれないじゃない。そのためには、欽ちゃんやタモリさんとは違ったキャラクターでやらなくちゃだめだなって。誰かの二番煎じじゃいかんなと。 

 それに、女房も子供も食わせていかなきゃいけないから、死物狂いなとこもあったし。振り切ってましたよね。それが、たまたまテレビを見ている方たちにグッときたという。 

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ーー「アデランス」のCMでの決めゼリフ「トゥギャザーしようぜ」が、また人気に拍車を掛けました。 

ルー ちょこちょこ舞台でも、「ウェイト!」「ワーット」といったルー語は使ってたんですけどね。でも、「トゥギャザーしようぜ」はやっぱり大きいですね。でも、あれを考えたのは僕じゃなくて、代理店の人なんだけどね(笑)。 

 

 あのCM、実際に毛を剃ってくれと言われて断ろうとしてたんですよ。わざわざ剃るのは嫌だったの。それで家に帰って女房に「こんな話があるんだけど、やめようと思ってるんだ」って話したら、「バカ言ってんじゃないわよ。コマーシャルなんて、なかなかこないんだから受けなさいよ!」って怒られた。 

 それで次の日に考えをコロッと変えて、「やっぱりアデランスやろうかな」って言って剃りを入れましたよ(笑)。まぁ、剃るといってもすく程度だったけど。 

写真=石川啓次/文藝春秋

「江頭や出川君以前の、嫌われタレントの代表格が僕でした」ルー大柴(68)が語る、それでもキャラを変えられなかったワケ

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