ーーすでにブレイクを経験したベテランのルーさんが、年下のマネージャーさんからそのように意見されて、すんなりと乗っかることはできましたか。
ルー いや、やっぱり抵抗みたいのはありましたよ。ただ、これからどうしたらいいのかという状況ではあったんでね。
増田 僕はまず「売れたいですか」「売れたくないんですか」を聞いたんです。それでルーさんは「売れたい」と。なら、100パーセントの保証はできないけど、僕のアドバイスに基づいてやってみましょうって。
ルー こればかりは、動物的な直感と運命だったと思ってる。正直、当時の私はビジョンが涸れてたんですよ。
増田は実際にディレクターとプロデューサーをやってた時期もあるから、マネージャーオンリーの頭じゃないんだよね。ならば彼と一緒にチャレンジして、新しいルー大柴でやっていこうと。もう、ほんと新人になってやり直す気持ちだったよね。
ーー2008年に増田さんと一緒に浅井企画を離れますけど、それもあっての独立だったと。
ルー もう運命共同体というかね。だから、そこは腹をくくる、いや、ストマックくくりましたね。
使うのは、中学生レベルの「イージーな英語」
ーーそういえば、今日は思ったほどルー語が炸裂していない気がするのですが。やっぱり、意識して話されるのって大変なのでしょうか?
ルー ちょっと、ウェイト! 喋りますよ。バカもホリデーホリデーにしてよ。今日は真面目な取材って聞いてたからね。
ーー「藪からスティック」「寝耳にウォーター」「ポテト焼酎」といった定番のワードもありますが、瞬時に英語に変換して、さらに日本語と合体させるのは、なかなか難しいのではないかなとは思っていたんです。
ルー 変換か。まぁ、使うのは中学2年生あたりで習うくらいのイージーな英語ですから。それをちょくちょく入れてくだけだし。それから、ブログを書いてて「あれ、これなんだっけ?」ってなったら、素直に辞書を引いてますから。それを15年やってます。
ーー実際のところ、ルーさんの英語力はネイティブスピーカーのレベルにあるのですか?
ルー ネイティブというよりも、ブリティッシュ。イギリスで英語を学んだから。
増田 ちっとも答えになってない。ぜんぜん、ネイティブのレベルにはないです。
ルー ただ、3ヶ月とか6ヶ月とか外国に行って日本語を喋らずにいたら、またヨーロッパを周ってた頃くらいに戻るかもしれない。そういうのってあるじゃない。