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本人はメジャーに未練を残すも…

「春季キャンプではブルペンでの投球に納得がいかず、ブルペン捕手に『もっとちゃんと(ミットの)音鳴らしてよ!』と要求することがしばしば。捕手から『ナイスボール!』と声を掛けられても『ナイスボールの音じゃなかったなあ……』とぶっきらぼうに返す場面もあった」(番記者)

 開幕戦の後、菅野は「決して調子が悪かったわけではない」と語ったが、大リーグスカウトは「もしもこれが通常の力なのだとすれば、この先のメジャー移籍は不可能に近い」と厳しい。

©文藝春秋

 菅野は昨年の契約更改の席でメジャー移籍について「目標としては持ちながら。ただ、それを考えながら戦うのは厳しいことも知った。シーズン中は一旦封印したい」と未練を残している。

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 一方、前出の巨人OBは「巨人に骨を埋めた方がいいのでは」と指摘する。

「彼は将来の監督候補。一度球団を出てメジャーに移籍した人間は、再び巨人のユニホームを着るハードルが高くなる。桑田真澄も戻ってくるのに15年かかったし、高橋尚成や巨人で現役を終えた上原浩治も指導者としての復帰は実現していませんから」(同前)

 伯父の原監督も良き後継者を得て安心するだろう。