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簗瀬氏が執行部入りしてから短期間での退職者が続出

「クリニックのスタッフたちが見守る中で面罵され、もうこれではいつまで経っても終わりがみえないと思い、その場で退職を申し出ました」(稲本氏)

 稲本氏は同年9月末、わずか2カ月半の勤務で学会を退職。今年1月、簗瀬氏と学会に対し、パワハラによる精神的苦痛と使用者責任を問う損害賠償請求訴訟を起こした。

 ただ、事務局長が短期間で退職するのはこれが初めてではなく、簗瀬氏が執行部入りして以降、3人の事務局長が1年以内、1人は1年半ほどで退職しているという。

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稲本氏が“罵倒電話”の翌日に記した日記

 パワハラ疑惑について簗瀬氏に電話で聞くと、「事実でない部分があって、弁護士の先生にお願いしてありますので連絡させます。事務局長が辞めたのは、学会の反対派の人がみんな私が原因だと言っていますが、実際辞められた方の中には『私と仲良かったじゃない』と言っている人もいます」と答えた。また、簗瀬氏の弁護士は「裁判でこれから争うので詳細は控えさせていただきたい」と回答した。

 日本口腔インプラント学会に問うと、総務関連担当常務理事が「現在裁判中のためコメントを控えさせて頂きます。事実と異なる点や受取方の違う点もございます」と回答した。

 同学会の今後の調査と、裁判の行方が注目される。

 4月13日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および4月14日(木)発売の「週刊文春」では、同学会内における簗瀬氏の“存在感”や、他の事務局長に対する簗瀬氏の発言、同学会内に設置されたパワーハラスメント調査委員会の内情について報じる。また、簗瀬専務理事の“パワハラ音声”は「週刊文春 電子版」で公開する。

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