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「保育なめないでください」とツイッターが炎上

――最終学歴によって受験資格の規定が決まっていたんですね。短大に入る時のご家族の反応は?

つるの うちの妻も子供たちも「ま、つるちゃんが言い出したらもう誰も止められないからやれば」みたいな感じでしたね。

――短大入学や保育士を目指すことについて、批判を浴びたこともあったのでしょうか。

つるの 保育士の受験資格がなかったことをツイッターでつぶやいたんですよ。そしたらものすごく炎上しまして。「子供5人いるかもしれないけど、自分の子供育てるのと、他の子供育てるのと全然違いますからねー」とか、「保育なめないでください」とか……。

つるのファミリー(つるの剛士Instagram)

 いや、わかってますよと。僕も今まで子供5人を保育園や幼稚園に預けていますし、保育士や幼稚園の先生が大変なお仕事だっていうのはわかっています。ただ、保育士不足の問題なんかは事あるごとに社会問題として取り上げられるじゃないですか。本当にそういった大変な業界だというのは、百も承知で目指しました。

人と人が向き合う仕事なので、対面授業が多かった

――通信制の短大ということですが、対面授業もあったのでしょうか?

つるの 通信制といってもやっぱり保育とか福祉って、人と人が向き合うお仕事なので、対面授業が多くて。保育の現場での実地研修とかスポーツだったり、物を作ったり……。ただ、コロナが流行し始めてからは対面授業がリモートだったりオンデマンドになったりしましたね。

 でも逆にありがたかったですね、家でも仕事場でも授業を受けられたので。今だから言えますけど、こんなに対面授業が多いって知らなかったので、多分コロナ禍じゃなかったら無理でしたね、卒業は(笑)。単位が取れなかったです。 

©️文藝春秋

――実際に子供たちと触れ合う授業も多かったんですね。

つるの そうですね。1か月間、仕事を休んで地元の幼稚園に教育実習に行くこともありました。今までも仕事で保育園の先生のお話を伺いに行ったり、歌ったり、そういうことは何度かしていたんですけど、実際に自分がジャージを着てエプロンをして、1か月間幼稚園の子供たちと関わることはなかったので、実習中は感動の毎日でしたね。

教育実習のセット(つるの剛士Instagram)

 本当に毎日楽しくて感動して、素晴らしい尊い現場だなあと思って。幼稚園は男の子も女の子も国籍も関係ないじゃないですか。みんな向き不向きがあって、得意不得意があるんだけど、そういったことも一切関係ない。みんなが認め合っていて、本当に子供たちの世界はユートピアだなって。僕たちが子供に教えることは1つもなくて、毎日子どもたちに教えてもらっていましたね。

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