昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

“おバカタレント”はホワイトボードみたいな頭だから吸収力がすごい

――座学では苦労はされましたか?

つるの 猛勉強ですよ。でもやっぱり年齢いっていると、忘れちゃうよね(笑)。単語とか覚えられないし、結構大変でした。でもそこは人生経験がカバーしてくれたかな。実際に自分が育児やっているから専門的な言葉がわからなくても「あ、こういう行動をこういう風にいうんだ」とかね。育児を思い出しながら復習したりしましたね。

 あとは社会的な幼児教育とは何ぞやとか、心理学や栄養、乳児の扱い方とか多岐にわたるんですよ。他にも一般教養、例えば日本国憲法だったり、英語だったり……。一応、短大なので、そこはクリアしないと幼稚園の先生にはなれないんですよね。

©️文藝春秋

――そんなに幅広く学ぶんですね。相当努力されたのでは?

つるの “おバカタレント”ですよ、僕(笑)。だから本当に「やりゃあ、できるじゃん」って思いましたけどね。でもほら、ホワイトボードみたいな頭してるから、吸収力がすごいんですよ、そもそも興味のある分野でもあるし、勉強が楽しかったです。

勉強に励むつるのさん(つるの剛士Instagram)

息子の塾に代わりに通って「勉強してんだよ。悪いかよ」

――今までは勉強が嫌いだった?

つるの 学びが楽しいと思い始めたのは、40歳超えてからなんです。うちの長男(詠斗さん・18歳)が中学受験をしたんですね。恥ずかしながら息子も僕と同じで勉強嫌いで、学校の成績も最悪だったんです。僕にとって初めての子供でしたし、長男なのでガミガミ言うわけですよ。「勉強しなさい!」とか。

 僕がですよ? 今までみんなに“おバカタレント”って言われ続けてきたのに、なんで自分の息子に対して「勉強しなさい」なんて言わなきゃいけないんだろうって思って。なんか恥ずかしくなって笑けてくるんですよ。これはダメだと思って、息子が通っていた塾に僕が入ったんです。

勉強に励むつるのさん(つるの剛士Instagram)

――えー! 息子さんの代わりにつるのさんが入塾したんですか(笑)。

つるの そう、息子を辞めさせて(笑)。「もうわかった、パパ入る」って塾に通い始めて。でも塾で息子の友達に会うんですよ。「何やってんの?」みたいな。「勉強してんだよ。悪いかよ」って言って(笑)。でもそれからすごい勉強が楽しくなってきちゃって。それで大人になってからの学びっていいなあって思ったんですよね。

 これまでの人生経験で、学びの点がいっぱいあったんですよ。例えば、ロケで日本全国いろんな史跡とかをまわらせていただいた時に、史跡名は覚えるけど、どういうバックボーンがあるのかわからないんですよね。でも勉強すると、その点が線で繋がっていく。それが楽しくなっちゃって、快感になっていました。

――塾で勉強したことが短大に入るきっかけにもなったんですね。

つるの そうですね。短大に入ることは、自分の中であんまりプレッシャーじゃなかったというか。やってみたかったことだしなって感じですんなり入りましたね。大人なったらこそ知りたくなってくる。

z