世の中と、幼児教育や保育の現場の橋渡しができる存在に
――今後、幼児教育や保育の現場について、どんなことを伝えていきたいですか?
つるの 僕が経験してわかったことなんですけど、実は幼児教育や保育の現場って、すごく閉鎖的なんですよね。何より園の先生たちはみんな忙しくて本当に大変なんです。守秘義務もすごく厳しい世界なので、何か事件が起こった時に結果ばかりフューチャーされて、そこに至るまでの原因は全く世の中に報道されない、全然表に出てないんですよ。
なので、保育のリアルな現場をもっと世の中に伝えたいですし、いろんな専門家の方とお話しして、社会に対して問題提起をどんどんしていきたい。そんな世の中と幼児教育や保育の現場の橋渡しができる存在になりたいと思っています。
おバカタレントで、子供5人いて、変身できる幼稚園の先生は宇宙に1人
――つるのさんご自身の知名度と子育ての経験、短大で学ばれたことを最大限に生かして幼児教育に貢献したいと。
つるの そうですね。僕みたいな人を利用すればいいのになって。せっかく資格を取ったから「どんどん利用してくださいよ」って思うし、僕にできることがあったらどんどん動きたいなと思っています。
特に今はコロナ禍ですし、幼児教育や保育の現場は過渡期なんじゃないかと勝手に思っているんですよね。少子化が進んで子供たちの人数もどんどん減ってきている中で、1人1人にしっかりコミットできるような仕組みも作れたらいいなと思っています。考え方だったり、環境自体を根底から変えないといけないですよね。「保育ってかっこいい」とか、「幼児教育っていいよね」って世の中が変わってくれれば。
――これからも幼児教育や保育の現場について積極的に発信していかれるのでしょうか。
つるの 僕はまだ学生の身なので、大手を振って言いませんけど、もっと勉強していろいろな資格を取ったらバーンといこうかなと思っています(笑)。それまでは粛々と黙々と淡々とやって頑張ります。
おバカタレントですけど、幼稚園の先生で保育士で、子供5人いて、変身できる幼稚園の先生っていう、宇宙に1人ですからね(笑)。このキャリアをおおいに活用しようかなと思っています。50歳から楽しみですね。
インタビュー撮影=上田康太郎/文藝春秋
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