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 これについて、吉住新宿区長からは以下のコメントが発表された。

 区内繁華街事業者と連携した感染拡大防止対策の実施にあたって新型コロナウイルス感染症に罹患した方の数が再び増えています。その中で、繁華街で感染したと思われる事例も一定の割合で把握されています。区としては、一人ひとりの命と健康を守るため、事業者の皆さんと協議を重ね、人権を尊重しつつ、積極的な疫学調査に協力をいただくことをお願いしました。

 経営上の課題もありますが、「従業員を大切にしたい」、「そのことが顧客の健康を守ることになる」という点において、共通認識を持つことが出来ました。申すまでもなく、目に見えないウイルスには誰でも感染する可能性があります。感染することで、差別的な扱いをされることがあれば、発熱等の症状があっても、検査を受けたいと申し出ることも出来ません。疫学調査を進め、濃厚接触者への検査を行うことで、一時的に感染者数が増えたように見えるかも知れませんが、感染症対策を進め、結果的に早期の収束を目指します。

 報道機関におかれましては、感染された方の人権への配慮をお願い申し上げます。

 

令和2年6月5日 
新宿区長吉住健一

新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会発足

 2020年6月18日、新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会が発足した。繁華街の具体的感染症対策のモデルにするべく、官民一体となり、連携して感染症対策に取り組むというものだ。

 連絡会の正式発足を前に、連日準備会も行われてきた。連絡会の会議当日にはたくさんの報道陣が押し寄せ、私も他地域を含む現場の声を届ける役割として、囲み取材に応じた。

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 これまで、特にホストクラブは行政に対する不信感が強く、また行政も繁華街の事業者とはかなりの距離を取って、むしろ遠ざけるようにしていたようにさえ感じる関係性があった。それが、吉住区長と、行政とホストクラブの仲介役を担っていた「SMAPPA!!グループ」の手塚マキさんらの音頭によって、連絡会では一気に信頼関係を構築することができた。

 日本水商売協会は、この後新宿区のみならず、六本木のある港区においても、区や保健所と連携を取り、店舗を一軒ずつ回るなどして、連絡事項を伝えたり、店舗の現状をヒアリングしたりするなど、連日連夜活動を続けた。

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