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未解決事件を追う

「自分が来たことは口外しないように」午前3時に寮に響いた絶叫…筑波大女子学生不明事件の裁判で被告が語った“その日”

「自分が来たことは口外しないように」午前3時に寮に響いた絶叫…筑波大女子学生不明事件の裁判で被告が語った“その日”

黒崎愛海さん不明事件、セペダ被告の公判#1

2022/05/04

genre : ニュース, 社会

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 愛海さんは2016年8月末フランスに留学。二人は破局した。しかし、セペダ被告は諦めきれず、SNSで監視しつづけ、いわばリモート・ストーカーをしていた。

 大量のメッセージも送っており、2016年9月6日には、「彼女は自分がしたことの代償を払わなければならない。責任を負わなければならない」と愛海さんを脅迫する「最後通牒ビデオ」をDailymotionで送り付けた。

 セペダ被告は2016年11月30日、チリから空路と鉄道でフランスのディジョンに着き、レンタカーを借りた。深夜、大学のキャンパスの愛海さんの住む学生寮近くの駐車場に駐車し、車内で一夜を過ごした。

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学生寮近くの駐車場

 翌朝にかけて、学生寮の周囲をうろつき、愛海さんの部屋の写真の窓を撮るセペダ被告の姿が何度も監視カメラに残っている。2日にも現れ、朝、夕、深夜と監視カメラに写っており、また、学生2人が別々にセペダ被告が学生寮内の台所で隠れているところを見たと法廷で証言している。

その日、愛海さんに何が…

 12月4日の午後4時ごろ、趣味のダンスのレッスンを終えた愛海さんは、ブザンソンで当時つきあっていたアルチュール・デルピコロさんと会い、その後、彼には言わなかったが、セペダ被告と食事に出かけた。セペダ被告は、「数日前に偶然に出会ったので約束していたのだ」と供述している。

 なぜ、ブザンソンに来たのかという問いに対してセペダ被告は法廷で「私の将来をはっきりさせるため、フランスに住めるかどうか見るためです」と答えた。しかし、彼は事情聴取では「観光に来ました」といい、従兄弟には「ジュネーブで病欠した教師の代用として来た」と語っている。

 ブザンソンから車で30分ほどのジュラ山地の小村オルナンのレストランで食事した。ウエイトレスは「恋人同士のようには見えなかった」と法廷で証言している。午後10時59分、学生寮に愛海さんとセペダ被告が入る影が入口の監視カメラに写っていた。