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「好きなのに恋愛が始まらなかったおとなの男女に」同い年の横山剣と野宮真貴がいま“持続可能な男女関係”を歌うワケ

野宮真貴×横山剣 対談#2

2022/04/29
note

横山 ええ。小西康陽さんの主宰するレディメイド・レコーズから2000年にリリースされた『LA GENERATION READYMADE 2000』というコンピレーションアルバムに収録された「地球を七回半まわれ」でのことでした。

野宮 NHK「みんなのうた」で、宍倉正信さんと杉並合唱団が65年から歌った曲ですね。同世代の剣さんと歌うなら、これがいいなと思って。

横山 スタジオでクレイジーケンバンドが野宮さんとご一緒した時は、内心、俺もついにここまで来たかと、感慨に堪えませんでしたよ(笑)。メンバーも大喜びだった。その頃、僕らは色物バンド扱いされてたんですが、この曲は、世間のみなさんに、色眼鏡を外してちゃんと聴いてもらえるきっかけになったと思います。

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剣さんと私は何度もデュエット曲を

野宮 それを機に、剣さんと私は何度もデュエット曲をレコーディングすることになりますね。ピチカート解散後の02年に私がリリースしたアルバム『Lady Miss Warp』に収録したのが、「気分を出してもう一度」。

横山 立木リサさんと今野雄二さんが77年に発表したデュエットのカバーですね。作詞は安井かずみさん、作曲は加藤和彦さんのご夫妻。

野宮 04年に発表したm-flo loves 野宮真貴 & CRAZY KEN BAND名義の「Cosmic Night Run」も思い出深い。

横山 代々木競技場で行われたm-floのライブにも二人で出演しましたっけ。

野宮 実は、m-flo経由で私たちを知ったリスナーも多いんですよ。あと、フランス映画『男と女』の主題歌もカバーしましたよね。

横山 16年に発売した『男と女 ~野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。』の表題曲ですね。