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剣さんから送られてきた歌詞を見て「持続可能な男女関係」が主題ですねってメールした

野宮 そして、私の新譜『New Beautiful』に収録された「おないどし」にたどり着きます。実は4、5年前から、同い年というテーマで私とのデュエットソングを書いてほしいと剣さんにお願いしてたんですよ。

横山 すみません。ようやくひねり出しました(笑)。

野宮 最初に剣さんから送られてきた歌詞を見て、これは、「持続可能な男女関係」が主題ですねってメールしたんですよ。

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横山 サステナブル。自ずと時代の機運に押し出された感じでしょうか。

野宮 恋愛って、始まったら終わりがある。でも、始まらなければ終わりもない。この齢になると、相手に対してちょっとだけ好きな気持ちをそのままずーっと維持し続けるラブソングがあってもいいんじゃないかなと思いました。

横山 ご理解いただきまして、ありがとうございます。

野宮「おないどし」の歌詞には、ピチカート・ファイヴやクレイジーケンバンドをはじめ、私たちが関わってきたバンドの曲名が引用され、さらには同い年ならではの共通体験がふんだんに盛り込まれています。

横山「シンデレラ・リバティ」「これは恋ではない」といった曲名、それから、大阪万博の月の石、ツイギーのミニスカート、ドライブインシアターなどの思い出ですね

野宮 この曲では、60年代から70年代のアイテムが主に歌い込まれていますが、今後、歌詞を変えて、80年代編や00年代編を歌うのも面白いんじゃないかな。

横山 イイネ! サウンドもその年代風のものにアレンジしたりして。

野宮 そんな風に、定番として歌い継いでいければうれしいですね。

 
40周年アルバム『New Beautiful』初回限定盤には、「野宮真貴スタイルブック/ファッション・クロニクル」「ポップス界のディーバ:野宮真貴の40年は日本オルタナティブ・ポップスの歴史」を収録したスペシャルブックレットが付属

横山「おないどし」とはいうけれど、考えてみれば、野宮さんは、ピチカート時代には年齢を公表していませんでしたよね。

野宮 ええ、あの頃はコンセプト上、年齢非公開ということにしてました(笑)。