〈あらすじ〉
パリ、セーヌ川南岸に位置する13区。コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリー(ルーシー・チャン)は、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユ(マキタ・サンバ)と出会い、その日にセックスをする。ソルボンヌ大学に復学した32歳のノラ(ノエミ・メルラン)は、有名セックスワーカーの“アンバー・スウィート”(ジェニー・ベス)本人と勘違いされ、大学にいられなくなってしまう。ノラは、教師職を休業したカミーユと同じ不動産会社で働き始め、カミーユはノラに夢中になる。その頃ノラは、アダルトサイトを通じてアンバー・スウィートとチャットするようになっていた。
〈解説〉
都市に生きる若者4人の孤独、人間関係、性をモノクロームの映像で描く。『ゴールデン・リバー』に続くジャック・オディアールの監督・脚本作。105分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆モノクロ画面で雰囲気を出したものの、話は型通りの青春物。演者たちも魅力に欠ける。でも、屋上から見るパリは素敵。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★★男も女も恋まみれなのに、滅多なことでは愛し合えない。その厄介さを魅力に変える錬金術。殺風景な街との落差が鮮烈。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆女たちの裸体の美しさは圧倒的。高学歴だが根を張って生きるに至らない、若い彼らの浮遊する日々が切なくてリアル。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆都市生活者の性愛を巡る現代の群像劇として優秀。移民社会を背景に、個々の認識や温度の誤差や衝突を丁寧に描出する。
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洞口依子(女優)
★★★★☆肌を重ねても愛し合う事の難しさが伝わる白黒映像。パリ13区に浮遊するルーシー・チャンという女優を発見する映画。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『パリ13区』(仏)
新宿ピカデリーほか全国順次公開中
https://longride.jp/paris13/