昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載シネマチャート

肌を重ねても、愛し合うことは難しい…都市に生きる若者たちの“性愛と孤独” 「パリ13区」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

パリ、セーヌ川南岸に位置する13区。コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリー(ルーシー・チャン)は、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユ(マキタ・サンバ)と出会い、その日にセックスをする。ソルボンヌ大学に復学した32歳のノラ(ノエミ・メルラン)は、有名セックスワーカーの“アンバー・スウィート”(ジェニー・ベス)本人と勘違いされ、大学にいられなくなってしまう。ノラは、教師職を休業したカミーユと同じ不動産会社で働き始め、カミーユはノラに夢中になる。その頃ノラは、アダルトサイトを通じてアンバー・スウィートとチャットするようになっていた。

〈解説〉

都市に生きる若者4人の孤独、人間関係、性をモノクロームの映像で描く。『ゴールデン・リバー』に続くジャック・オディアールの監督・脚本作。105分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆モノクロ画面で雰囲気を出したものの、話は型通りの青春物。演者たちも魅力に欠ける。でも、屋上から見るパリは素敵。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★男も女も恋まみれなのに、滅多なことでは愛し合えない。その厄介さを魅力に変える錬金術。殺風景な街との落差が鮮烈。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆女たちの裸体の美しさは圧倒的。高学歴だが根を張って生きるに至らない、若い彼らの浮遊する日々が切なくてリアル。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆都市生活者の性愛を巡る現代の群像劇として優秀。移民社会を背景に、個々の認識や温度の誤差や衝突を丁寧に描出する。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆肌を重ねても愛し合う事の難しさが伝わる白黒映像。パリ13区に浮遊するルーシー・チャンという女優を発見する映画。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
  •  
©PAGE 114 - France 2 Cinéma

『パリ13区』(仏)
新宿ピカデリーほか全国順次公開中
https://longride.jp/paris13/

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー