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ハイパークルマ社会・沖縄の“ナゾの終着駅”「てだこ浦西」には何がある?

最果ての終着駅#1

2022/05/15

genre : ニュース, , 社会

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「そこで計画されたのが鉄道である」

 そこで計画されたのが鉄道である。

 発端は1981年に策定された沖縄県総合交通体系基本計画で、その中に那覇空港~西原入口間のモノレール計画がある。翌年には沖縄都市モノレールが発足。なかなか着工できなかったが、1996年になって首里駅を暫定的に終点として着工、2003年に開業を果たした。次いで当初の計画通りにてだこ浦西駅まで延伸したのが2019年のことだ。

 

 いちおうはこれでゆいレールは完成形。ただ、さらに普天間を経て沖縄市まで延伸する計画や、赤嶺駅から分岐して糸満方面に伸ばす計画などもあるらしい。だいたいこういう計画は企画倒れに終わるのが常だが、果たしてどうなるのだろうか。

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 ゆいレールに乗れば、奥武山公園から漫湖公園、那覇の市街地に首里城、浦添城と車窓からもそれなりに沖縄らしさを味わえる。本州のそれとはまったく違う、独特な雰囲気の街並みもまた、ゆいレールの楽しみだ。そして、てだこ浦西駅の周辺がどう変わっていくのか。それもまた、最南端の鉄道の旅の楽しみのひとつかもしれない。

写真=鼠入昌史

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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