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小澤 そうですね。母とはめちゃくちゃ性格が似てるんですよ。どっちも負けず嫌いで、だからこそぶつかっちゃうんですよね。

 うちらの世代ってまだ体罰が当然の時代でしたから、悪いことしたら家の外に追い出されるし、はったたかれるのは当たり前で、私も親の言うことを素直に聞くような子供じゃなかったので、もうしょっちゅう喧嘩してましたね。

“小澤マリア”をつくった「原体験」

――家族は距離が近いからこそ、余計にぶつかっちゃいますよね。

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小澤 そういうのもあって、よく一人で飛行機に乗ってカナダに行っていたんだと思います。はじめて一人で飛行機に乗ったのがいつだったのか記憶がないくらい、本当に小さい頃から乗ってましたから。たぶん、小学校の低学年とかだったとは思うんですけど。

 でも、めちゃくちゃ楽しかったですよ、飛行機乗るのが。子供用のビジネスクラスみたいなのに乗ったことがあるんですけど、それはCAさんが付きっ切りで遊びの相手してくれるんです。

 で、鮮明に覚えてるのが、私が我儘を言ったんだと思うんですけど、CAさんが機内食をカートで配るじゃないですか。あれをやらせてもらったことがあるんです。そしたら、同じ飛行機だったカップルの人たちがすごく優しくて、どんな会話をしたかっていう記憶はないんですけど、よほど楽しかったんでしょうね。今でも覚えています。

 

――それが、現在の接客のお仕事につながったのかもしれませんね。

小澤 あー、そうかもしれないですね。あと、私が仕事大好き人間なのも、母譲りなんだと思いますね。