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「いまフィリピンでお店を経営してるんだよ」数年ぶりの電話に母は…
――そこでお母様との間に決定的な亀裂が入ってしまうわけですね。
小澤 そうですね(笑)。でも、5、6年前ですかね。弟と連絡とったんですけど、“お母さんに連絡してみなよ”って言われて、“えー!”って思ったんですけど、電話したんですよ。めっちゃ緊張しながら。
そこで、いまフィリピンでお店を経営してるんだよって一応報告したら、母が“やるじゃん”って言ってくれたんです。その一言が泣きそうになっちゃうくらい嬉しかったんですよね。ようやく、母にも認めてもらえたんだって。
――“家族を見返してやる”というのが、最初のモチベーションでしたもんね。
小澤 そうなんですよ。なんか母のその一言ですっごい肩の力が抜けた気がしましたね。その一言をずっと言ってもらいたかったんだなって。
だから、私も母と仲直りってわけじゃないですけど、ちょっとは親孝行するかなと思って、“旅費出すから、フィリピンに来なよ”って両親を招待したんですよ。自分でも、そんなこと言ってるのが信じられないくらいの感覚だったんですけどね。
そしたら、母親から“別にいい”って断ってきたんですよ。