18歳でセクシー女優としてデビュー、29歳のときには、フィリピンに移住し、高級ラウンジなどを開業。新しい挑戦をし続けてきた小澤マリアさん。一番最初のモチベーションは、AVデビューを機に親子の縁を切られた母親を見返すためだったという。
彼女はどのような家族のもとで育ち、どのような考えをはぐくんできたのか。今まで詳細に語られることのなかった、小澤さんの生い立ちを聞いた――。
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――お母さんが日本の方、お父さんがカナダの方なんですよね。
小澤マリア(以下、小澤) そうです、ただ、父よりも母との方が関係が良くなかったんですよね。
私は父方の祖父にとっての初孫だったんです。だからよくカナダに呼ばれて、英語漬けの毎日でした。インターナショナルスクールに通っていたのですが、インターって夏休みとか3か月くらいあったりするんです。その間にカナダに行って現地の学校に通ったりと、ほとんど外国人として育てられたんです。
母からしたらそれが寂しかったみたいで。英語だから、勉強も教えることができなかったし、私は英語の方がペラペラにしゃべれたんで、コミュニケーションも取りづらかったんだと思います。
で、弟が生まれると、弟は日本の学校に入れたんです。母親が日本人として育てたかったんだろうなって思います。そうすると、“私と父”、“弟と母”みたいな意識が出てきてしまって、居心地悪いなっていうのがずっとあったんですよね。
「母とはめちゃくちゃ性格が似てるんですよ」
――子供からしたら、それはちょっとさみしいですね。