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“洗脳騒動”やセミヌード披露を経て…36歳になった元グラドル・小阪由佳が語る「今が一番人生でやりがいを感じている」理由

小阪由佳さんインタビュー #3

2022/06/05
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小阪 「どんな講師の方から学べばいいんだろう」と悩んで経営者やアスリートの方々に相談してみたら、平本あきお先生という方をご紹介いただいて。そこから平本先生に本格的なコーチングを学ぶようになりました。そのおかげで、芸能界を目指す子たちの魅力や強みを見つけてあげられるようになりましたね。

 もちろん私がそれを見つけてあげたからといって、全員が“売れる”わけではありません。でも、自分の個性がわからずに苦しむ彼女たちを救うことはできます。

©️文藝春秋

芸能の仕事は一種の“ボーナス”だと考える

――現在の小阪さんはどんな活動をされているのでしょうか。

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小阪 2020年に株式会社cheer leadを立ち上げて、その会社で代表を務めています。芸能人のメンタルヘルス問題から次世代タレントの育成、キャスティング業……ほかにも、カウンセリングを応用した“上手い演技”ではなく“売れる演技”レッスンを行っています。

 また、「芸能界で成功したい」と思っている子たちの相談に乗っていると、事務所との契約問題や収入源の確保の仕方、親との関係性、ダイエットを含めた体型のことまで、本当にさまざまな悩みと向き合うことになります。

 だからまずは悩みをひとつひとつ紐解いていって、本人が本当に求めているのは何なのか、一緒に整理してあげるんです。最初は「何がわからないのか、わからない」という状態で相談に来た子も、私がコーチングした後は心が軽くなってくれているみたいです。

©️文藝春秋

――具体的にはどんなアドバイスを?

小阪 例えば「生活に必要なお金を稼ぎたい」という悩みに対しては、「芸能だけで食べていこうとしなくてもいいよね」と提案したりしています。浮き沈みの激しい世界だからこそ、芸能の仕事は一種の“ボーナス”だと考えて、“パラレルキャリア” をすすめていますね。そして「まずは収入面で悩むことがないように環境を整えること」を伝えています。

 あとは、かつての私と同じように「キャラ」の問題で悩んでいる子も多いんですよね。芸能界では奇抜でユニークなキャラじゃないとダメだと思い込んでいるから、自分を見失って苦しくなってしまうんですよ。その気持ちは痛いほどわかります。