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秋葉原から25分…つくばエクスプレス&野田線“ナゾの途中駅”「流山おおたかの森」には何がある?

2022/05/30

genre : ニュース, 社会,

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 と、おおざっぱにつくばエクスプレスと流山おおたかの森駅の概要をまとめてみたが、そもそもがこの駅は流山市にある。流山と聞けば、歴史好き、なかでも幕末好きならピンとくる向きもあるかもしれない。そう、新撰組局長・近藤勇投降の地である。

 そんな流山の歴史的なエピソードと、“おおたかの森”という勇ましい駅名は、どことなく重なるような気がしなくもない。近藤勇とおおたかの森、どんな関係があるのだろうか。

まぶしいピカピカの駅

 そんな新たな疑問も抱きつつ、流山おおたかの森駅にやってきた。開業から17年しか経っていない新しい路線の駅だけに、まさしくピカピカ立派な高架駅。広々としたコンコースには何やら勇ましい馬の像まであって、これは何かと期待が高まった。

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 さて、駅前には何があるのか。おおたかの森があるのか。

 そう思って改札を抜けると……アーバンパークラインと乗り換えられるペデストリアンデッキが広がっていて、その先には実にドデカいショッピングモール。たくさんの人がそのショッピングモールを中心に駅の周りを歩いていて、“おおたかの森”という名前からはまったく想像も及ばないほどに賑やかな駅である。

 ショッピングモールは流山おおたかの森S・Cという。高島屋グループが2007年(つまり駅開業の2年後)に駅前にオープンした大きな商業施設で、この駅前を人が集まる場所にした、まさに流山おおたかの森駅のシンボル的存在といっていい。

 

 駅前とショッピングモールの間には芝生も整った広場があって、そこには家族連れを中心に数え切れないほどの人がくつろいでいた。ショッピングモールの賑わいぶりはもはや言葉にするまでもない。飲食店からファッション、雑貨、さらには映画館まで、つまりとにかくすべてが揃っていて、たくさんの人で活気溢れる駅前風景。それが、流山おおたかの森駅なのである。

モールの外側を歩いてみると…「最新型のニュータウン」が!

 さらにショッピングモールの外側にも歩みを進めてみる。すると、やはりというべきか、これだけ大規模なショッピングモールに人が集まるのもあたりまえ、たくさんのマンションや住宅が建ち並んでいる。

 タワマンというほどに背丈が高いマンションはあまり見かけないが、高層レベルのマンションがずらり。その合間には公園もたくさんあって、小さな子どものいる若いファミリーが暮らすにはまさにおすすめするほかないほどの街なのだ。