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科学者・滝がカギを握る“続編”予測

第3位「小さな英雄」(『ウルトラマン』第37話)

『シン・ウルトラマン』では物語終盤、人間の科学技術では怪獣にはかなわないと絶望する科学者・滝の姿が描かれる。これは初代ウルトラマンの科学者イデ隊員が「ウルトラマンがいれば科学特捜隊は必要ないのではないか」と悩む姿と重なるという。「小さな英雄」ではウルトラマンと共闘し、イデ隊員の発明した兵器で怪獣・ジェロニモンを倒すというストーリーが展開される。

非粒子物理学者・滝明久(映画『シン・ウルトラマン』ツイッターより)

「『シン・ウルトラマン』のアートワークスでは、そもそも映画は3部作の企画だったことが明かされています。滝隊員は『マイティジャック』とか『サンダーバード』などのスーパーメカ好きという設定なので、続編では対宇宙人のスーパーメカを作る重要人物なのではないでしょうか。

 というのも、初代の科学特捜隊は戦闘はするものの怪事件の調査役ですが、続編の『ウルトラセブン』ではがっつり宇宙戦争でも戦える装備を整えたウルトラ警備隊が出てくるのです。ウルトラの初期3シリーズでは人類が強くなっていたという歴史があるので、続編があるとしたら、それを現代流にアップデートする可能性はあると思います」

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第2位 「遊星から来た兄弟」(『ウルトラマン』第18話)

 ウルトラマン以外で初めての宇宙人として登場したザラブ星人のエピソード。映画では「自分が出現したことで失ったデータを復元する」ことで友好を示すが、初代ウルトラマンでは「放射線ガスの霧を晴らす」という手段で人類への友好を示す。

ザラブ星人(映画『シン・ウルトラマン』ツイッターより)

「庵野さんが一番気に入っているエピソードということもあるのか、デザインも話の内容もほとんど同じです。ただ、映画では宇宙人はより進んだ存在として描かれていますね。ザラブ星人はデータを復元したり、逆にメフィラス星人は消したり。人間にはできないことをさらっとやってのける。ザラブ星人が体の前半身だけの存在だったのも、生身の身体から脱却した存在なんだなと思わせてくれました」

 細かい演出にもこだわりが感じられたという。