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 実際、2021年12月にA子さんが警察に通報して小柳の自宅からコンタクトレンズケースやパイプなどが押収され、そこから微量の大麻が発見されてもいる。警察の担当者とA子さんの会話を記者も確認している。しかし小柳は「それは彼女の作り話ですよ」と一笑に付した。

小柳の証言にA子さんは「彼が巻いていたのは“葉っぱ”」

 小柳へのインタビューを終えた後、A子さんに改めて話を聞いた。重大な争点は、小柳が使用していたのは「大麻」なのか「CBDリキッド」なのか、という点だ。小柳がCBDリキッドを使用しているところを見たことはないか、と問うたところ、A子さんはこう話した。

小柳の自宅 ©文藝春秋

「リキッドですか? そんなものは彼の部屋で見たこともないし、彼の口から聞いたこともありません。確かに加熱式タバコは持っていましたが、それを使うのは加熱式タバコのみ可の飲食店だけで……。それって合法のものなんですよね? それなら私に隠す必要もないし、私も合法なら試してみたいと思ったかもしれません。

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 でも、彼が巻いていたのは間違いなく“葉っぱ”でしたよ。彼はラップでギュッと小さくまとめた大麻をほぐして、タバコに混ぜて吸っていました。葉っぱの色は深緑で、吸うと独特な甘い匂いが部屋中に広がって……。リキッドなんていう形状ではありませんでした。コンタクトレンズケースのなかから見つかったのもリキッドではありません。

 それにもし合法なのだとしたら、私に対して『大麻は立件できないの』なんていうでしょうか」

©文藝春秋 撮影/細田忠

 確かに大麻は他の薬物と違って、使用に対しては罪を問われることはない。

「神事などに使う大麻を栽培する農家が、収穫の際に成分を吸入してしまうことがあると考えられていたことから、使用に限っては罰さないという法制的な歴史がありました。しかし、近年、農作業後の農家の方に尿検査を行ったところ、成分が検出されなかった。

 大麻使用罪を設けなかった根拠が揺らいだこと、そして使用ならば逮捕されないという知識が、大麻へのハードルを下げていると考えられることから、令和3年に厚労省が開いた薬物対策のあり方検討会で、大麻使用罪の新設が議論されました。

 もし大麻使用罪が施行されたら、他の覚せい剤などの使用罪と同じように、尿検査で陽性反応が出たことをもって逮捕という流れになるのではと推測されます」(アトム法律事務所・篠共成弁護士)

 小柳の所属事務所に大麻疑惑についての見解を聞いたところ、「女性と揉めているという話は聞いているが、ダンナ小柳が(事務所に)本当のことを言っているのかもわからないですし、記事の内容を見るまでは何も言うことはできない」と答えた。

 6月3日(金)21時~の「文春オンラインTV」では本件について担当記者が詳しく解説する。

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