文春オンライン

2022/06/10

何か言われても、言い返せずシュンとしてしまう

ーーストーカー事件があって、進路や考えが変わって警察官を目指したそうですね。

ちゃんよた そのストーカーに対する怒りと、そんな相手に脅されていた自分を強くしたいなって気持ちになって。ストーカーのおじさんにバーッと言われてもなにひとつ言い返せなくて、シュンとなっちゃうのが自分のダメなとこだな、と思ってました。

 警察学校って、よくテレビで特集されてるじゃないですか。ああいうのを見ると厳しいイメージがあって、警察学校に入ったら精神面でも肉体面でも自動的に強くなれるかなって。だから、警察官になりたいというよりも、警察学校に入って鍛えてもらいたい気持ちのほうが強かったですね。

 

ーー理系の仕事に就きたい気持ちは、なかったのですか。高専に7年通っているくらいなので、それなりに理系に対するこだわりがあったのではないかなと。

ちゃんよた ずっと研究室に入って、白衣着て、フラスコを振って、混ぜて、加熱して、みたいなことしてました(笑)。けど、自分にはちょっと向いてないなと感じてたんですよ。昔から運動するのが好きだったし、体を動かす方が自分には向いてるんじゃないかなって思ってて。

 そういう学校に通ってたから、なんとく理系に進むんだろうなと考えていましたけど、ストーカー事件がきっかけで思い切れましたね。

ーーひょっとして、高専に入ったのは親の希望ですか。

ちゃんよた はい、お母さんの希望です。お兄ちゃんも高専だったんですよ。高専に入っとけば、とりあえず人生安泰だから、みたいな。お母さんは「いい学校に入って、いい会社に入るのが幸せだから、真面目に生きなさい」というタイプなんです。

 お父さんが自営業をやっていたんですけど、ちゃらんぽらんしてて。結局、それで両親は私が小3の頃に離婚しちゃったんですけど。お母さんは、そういうお父さんを見てきたから、まともな学校と会社に入っておきなさいという教育方針になったんでしょうね。

 

ーー警察学校に進んだことに対して、お母様は。

ちゃんよた 「せっかく高専に行ったのに、なんで警察なの?」って感じだったけど。でも、警察官も公務員なので、安定してるからと反対はされなかったです。

警察学校に入って思った「人権ねぇな」

ーー警察学校はイメージ通りでしたか。

ちゃんよた 辛かったです。これ言うと怒られるかもしれないけど、「人権ねぇな」って思いました(笑)。なにかやらかすと、すぐに「もう、辞めちまえ!」「お前、向いてないから辞めろ!」って。

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