エロと筋肉の架け橋となるべく、ソフト・オン・デマンド所属のセクシー女優、P.P.P.TOKYO所属のプロレスラー、そして筋肉女子YouTuberとして活動する、ちゃんよた(26)。

 元警官でもある彼女に、警官を目指すきっかけになったストーカー事件、同期の自死、それと重なるように生じた心身の不調、そこから救ってくれた母の言葉などについて、話を聞いた。(全3回の2回目/1回目を読む)

ちゃんよたさん

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コンビニの早朝バイトで…人生が変わった「ストーカー事件」

ーー高校時代に受けたストーカー被害がきっかけで、警察官を目指したそうですね。

ちゃんよた 正確に言うと、高専に通ってました。普通は高専って5年制度なんですけど、プラス2年通うと大卒と同じ資格を取れる科にいて。6年生になって、就活を始めようって時期に、おじさんにストーカーされて。

 当時、コンビニで早朝のアルバイトをしてたんですよ。朝5時から8時半までバイトして、その後に学校に行くという生活をしてたんですけど、私がいる時間帯に必ず店に来る60代ぐらいのおじさんがいて。なにか買う度に、私に差し入れをしてくれるんですよ。そこから言葉を交わすようになって。

 そのおじさんが北海道出身だそうで「北海道に帰らなきゃいけないんだ。電話番号を教えてほしい」と言われて、教えちゃったんですよ。私も人の怖さを知らなかったというか、教えなきゃいいのに、なぜか教えちゃって。

ーー早速、電話攻撃が。

ちゃんよた 毎日、電話がくるようになりました。着信拒否したら、店まで来るようになって。私のことを出待ちしたりするので、シフトの時間を変えて会わないようにしたんです。そうしたら今度は、店に「出さないと殺すぞ」と脅迫電話がくるようになって。

 

 そこで警察に相談して、「これ以上近づいたら逮捕しますよ」という接近禁止命令みたいなものを一筆書いてもらったら、そこから、なにもなくなったんですけど。1ヶ月くらいの出来事でしたね。

ーーストーカーの素性について、警察からの報告みたいなものは。

ちゃんよた 教えてはもらえなかったですね。脅迫されてた時は「俺は暴力団関係者だ」「背中に入れ墨がめっちゃ入ってる」みたいなこと言われたんですけど、たぶん、嘘をついてたんだと思います。最初は優しそうな感じだったんですよ。悪いことなんてしなそうな。

 でも、ストーカーされていることでいろいろと弱っちゃってたし、私が人をあまり疑わないタイプの人間なのもあって、ストーカーされている最中は本気で怖かったです。