文春オンライン

2022/06/01

進行したAGAの治療には内服薬も必要

 AGA治療薬としては「脱毛を防ぐ」「発毛を促す」それぞれの働きをするものがあります。

●「脱毛を防ぐ」薬……内服薬の「フィナステリド」「デュタステリド」の2種類

 日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診察ガイドライン2017年版」では、男性型脱毛症において「推奨度A(行うよう強くすすめる)」とされている内服薬です。AGA治療の一般薬としてよく耳にする「プロペシア」は、フィナステリドを主成分としています。

 一方のデュタステリドについては、フィナステリドよりも勃起機能障害(ED)や射精障害の副作用が生じる頻度がやや高いといわれています。

●「発毛を促す」薬……内服薬・外用薬の「ミノキシジル」

 AGA治療の医薬品『リアップ』は、ミノキシジル配合の外用薬として知られています。もともと高血圧の治療薬として開発されたミノキシジルですが、現在では発毛の促進や抜け毛予防の効果があるとして認知されています。

 おもな副作用としては、初期脱毛、むくみ、頭痛、性欲減退、不整脈など。内服薬は外用薬タイプよりも吸収率が高い一方で、肝臓で分解されたのち血流にのって全身に行きわたるので、副作用の発生率も高いとされています。が、進行したAGAの治療には内服薬が必要です。

 クリニックではこのふたつを併用して、育毛・発毛を促していきます。いずれも服用することで得られる効果と副作用をよく理解して、そのうえで実践することが大事です。

 AGA対策として、ちまたにはさまざまな商品やサービスが氾濫しています。薄毛というコンプレックスに関わるビジネスなので、ユーザーの興味を引くように過大な効果効能をうたう商品も見聞きします。正直なところ、それらすべてを科学的に検証して評価するのは不可能でしょう。また、薄毛治療には個人差があります。

 ですからクリニックでは、科学的に根拠のある方法で、患者ひとりひとりに合ったAGA治療に当たります。どうか根拠のあやふやなものにすがるのではなく、クリニックでの適切な治療を受けていただきたいと思います。

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