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ウクライナは戦時下だが、ITの進歩は日本の比ではない
この斥候部隊は当然ウクライナ軍の反撃にあい、撃退されるのだが、その戦闘に巻き込まれた学校は壁一枚でやっと立っている状態に見えた。もう手をついただけで校舎全体が崩れ落ちそうにも見えることから、校舎内に立ち入れそうになかったので、改めて地元メディア・ハブに取材を申請していたのである。
ちなみにウクライナは戦時下だが、ITの進歩は日本のデジタル庁の比ではない。プレスカードもレストランのメニューも自分のスマホの中、メディア・ハブとの連絡も「WhatsApp」という通信アプリとやらを通じて交渉する。ほしたら、スマホ失くしたり、電池切れたらどないすんじゃという不安に一日中悩まされることになるのである。
それはともかく、取材に行くことが認められたという連絡を「WhatsApp」を通じて受けたのである。
べつにこんなん外から見れるし、取材申請なんか必要ないんちゃうかとも思うたんやが、もうあまりに危ないのである。立っているのがやっとという状態だったので。
今回は独自、つまり単独取材ということで、クルマ、運転手、通訳まで用意するが、このガソリン不足の深刻化が囁かれるご時勢、4時間以内で1500フリブナ(約6000円)を支払うよう、これまたメールを通じて連絡もあった。まあ、ものは試しである。一度使って使えんようやったら、次からは勝手にいけばええだけである。