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「6次産業化のプロを作るしかない」
ウクライナ・ロシア紛争でそば粉の高騰が懸念されているが、石井社長はどこ吹く風といった様子だ。「日本のそばの自給率は20%程度。どうにかして地場の生産を上げていきたい。そのためには6次産業化のプロを増やすしかない」と熱く語る。
三廻部を離れる時、石井社長が「この成熟前の青い実の中身食べてみなよ」というので、殻を潰して白いそばの実を食べてみたのだが、これが甘くてすごくうまいので驚いた。「丹沢そば本店」のすべてが、この1粒から始まっていることを実感できた瞬間だった。
そばによる6次産業化の夢を夢だけで終わらせない男の物語を十分に堪能した。「この夢の実現は家族が支えてくれたからできたんだよ」と石井社長は最後に付けくわえた。
農家だけでもない。製粉製麺だけでもない。そば屋だけでもない。流通販売業だけでもない。それらすべてを一貫して数珠つなぎにして推し進めるのが「石井流そば道」というわけだ。いざ、弟子入りである。
INFORMATION
丹沢そば本店
住所:神奈川県秦野市堀川541-3
営業時間:11:30~14:30LO、17:00~20:00LO(夜は予約制)
定休日:月(祝日の場合は翌日火)、第3土曜日(詳しくはHPをご覧ください)
http://tanzawasoba.jp/