勝手にオーデションを受けて吉本に怒られた
――ノンバーバル(非言語)な芸が海外でウケて人気になりましたが、そもそもこういった芸はどのようにして生まれたのでしょうか。
ウエスP 吉本の養成所(NSC)を卒業したばかりの頃はコントと漫談をやっていたんですけど、それがウケなくて(笑)。あとは、テレビ番組で短い芸を欲していると聞いたので、オーディションに向けて、短いネタを作っていったら、こういうテーブルクロス引きが生まれた感じですね。
初めてテレビに出たのが「笑っていいとも!」の特技を披露するコーナーだったんですけど、そこでやったのが“Tシャツを一瞬でキャミソールにする”っていう特技で(笑)。吉本の芸人というのを隠してオーディション受けたらすごいウケて、一発で出演が決まったんです。「笑っていいとも!」への出演は、本格的に短いネタを作り始めたきっかけでもありますね。ただ、勝手にオーディションを受けに行っていたので吉本から怒られました(笑)。
日本一のTikTokerを抜きたい
――コロナ禍もようやく落ち着いてきましたが、これから本格的に海外進出も考えているのでしょうか。
ウエスP そうですね、これだけ海外の人たちが見てくれるのであれば、やっぱり行きたいなって思いますね。ただ、英語がしゃべれないという大きな問題があるんですけど(笑)。
――英語は勉強されているんですか?
ウエスP 全然できてない……。コロナ入る前の方が勉強していましたね。コロナ禍になってからは「とりあえず動画だ!」みたいな感じで生きるために動画を始めたので。言語に関してはこの2年ぐらい全くやってないですね。そろそろ勉強しないとですね、頑張ります!
――今後の目標は?
ウエスP 今後もSNSを頑張っていきたいですね。今、日本一のTikTokerは、4000万人のフォロワーがいるので、いつか抜けるようになりたいと思っています。あとは、コロナが落ち着いてきたっていう状況もあるので、海外でパフォーマンスを生でできたらなと。本当はワールドツアーみたいなことができたらいいですけどね。とりあえず目先のSNSの活動を地道にやっていって、それが大きなことに繋がっていけばいいなって思います。
インタビュー撮影=宮崎慎之輔/文藝春秋
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