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「私は、普通のコミケに行って、コスプレをしたのが最初ですね。そこで写真を撮られるようになって、ネットとかでも名前出すようになった。本格的にコスプレイヤーとして活動をはじめて、徐々にこういうイベントにも参加するようになりました」

 現在は他に仕事をしておらず、コスプレ活動だけで生計を立てているという。

「自分で作った写真集やコスプレROMを販売したり、個人のカフェイベントや撮影会を開催して収入を得ているという感じですね。最近はあまり言わないですけど、以前は私みたいな専業は『プロ・コスプレイヤー』と呼ばれてました」

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 サエコさんは、事務所に所属するわけでも、サポートしてくれるスタッフがいるわけでもなく、完全に独りで活動しているという。

「私の感覚だと、2014年くらいからコスプレイヤーに特化したイベントが増えてきた印象ですね。それでレイヤーやってる女の子増えましたけど、専業という人は半分もいないと思います。それ以外は普通に会社員だったり、他のお仕事をしているんじゃないかな?」

©iStock.com

個人で活動する「地下アイドル」のような存在か

 立場的には個人で活動する「地下アイドル」や「グラビアアイドル」に近いかもしれない。ただ、その活動内容や趣味嗜好によって「コスプレイヤー」となるようだ。

「最近はコスプレイヤーと名乗っていても、どんなコスプレをしているかは問われなくなってるかも。流行りのアニメのコスプレをしている人たちとは、まったく別の扱いになってきてると思います。やってる側も参加者も、そのあたりはまったく気にしてないですね」

 確かに、イベント会場のコスプレイヤーを見回すと、制服を着て猫耳をつけていたり、全身のラインが出るようなボディスーツを着込んでいる姿が見受けられたが、その元ネタはわからない。ただ、大きな胸だったり、豊満なお尻や長い脚など、それぞれの性的なポイントは強調しているようにみえる。

「やっぱり、個性という部分で、スタイルや露出度は重要だと思います。でも、ただ露出が激しいとか、若くて可愛いコが人気があるかというと、そういう世界でもないんですよ。ぽちゃ系で人気の方もいますし、もう20年以上やっていて、たぶん40歳を超えているような方も固定ファンがいていつもブースに行列が出来てたりします」