1ページ目から読む
3/3ページ目
後継者に打診したのは10年前
退任まであと9カ月と迫ったが、後任は「自分の中では10年前から決まっていた」という。盛岡誠桜高校(旧盛岡女子高校)で2000年から指導していた伊藤崇博氏である。
「盛岡誠桜高校の監督だった伊藤崇博さんに次の監督を初めてお願いしたのが10年前。ただご家族のこともありますし岩手県のバレー界などの要職にも就いていました。準備期間を経て5年前に承諾してもらい、2020年からコーチとして一緒にやってきました。彼なら安心して任せられます。まあでも今は目の前のチームがあるので、終わりを考える余裕はないですね。冬が近づいてきたら全然違う心境になるかもしれませんけどね(笑)」
小川にとって最後となる今シーズン、下北沢成徳は5月の東京都春季大会、6月の関東大会のどちらも優勝を飾った。
来年1月の春高バレーをもって小川の指導者生活はピリオドを迎えるが、彼が女子バレー界に残した功績は決して褪せることはないだろう。