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 しかし、「それでも鮎を手軽に釣りたい!」と思う釣り人は多いはずだ。そこで派生したのが、これから紹介するアユイングである。

アユ専用ルアーが2021年にダイワから発売された

 アユイングとは、オトリアユに見立てたルアーを使って鮎を狙う釣りだ。ルアーロッドでできるシンプルな釣りでもある。

 使用するルアーは10cm前後で良いが、従来のルアーに実装されているトレブルフックではなく、友釣りで使われる鮎のかけ針が必要になるので、アユイング専用ルアーとして2021年にダイワから発売された「アユイングミノー94SF」を購入した。

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アユイングミノー94SF

 アユイングミノーはルアーロッドのキャスティングに特化したルアーであり、かけ針がスムーズに取り付けられるハリス止めも装備されている。

 またかけ針自体も4本入っており、これだけでアユイングが開始できるのだ。

従来のミノーの仕様とは異なり、鮎釣りに特化している

 早速、シーバスロッドとアユイングミノーを持って多摩川に向かった。

多摩川でアユイングに挑戦!

多摩川

 今回は多摩川の「内共12号」(アユイングが許可されている区間)で釣りを開始した。

 基本は下流に投げてゆっくり巻いて止めたり、川に対して横方向にルアーを動かして鮎にアピールするのがセオリーだ。川底で幅を利かせた鮎を想像しながら大きめの石の裏や瀬回りを探った。

瀬の周りを狙う

 日中に一度鮎がかかったのだが、川の流れが急すぎて身切れしてバレてしまった。かかったら急いで巻き上げるよりも、自身が下流に向かいながらゆっくり岸際に誘導する方がバレにくかっただろう。しかし、後悔先に立たず……。

夕方に時合い到来!

 夕方は瀬肩と言われる瀬の上流部に移動して釣りを開始したところ、数投目にヒットした。小さな身体でも全力で暴れまわり、急流の瀬に走ろうとするので慌てて下流に下りながらゆっくり岸際に寄せると……。

 アユイングで釣れた!