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「高田純次はわけわかんないの!」オスマン・サンコン73歳が振り返る、伝説の早朝バズーカと“深夜2時の珍客”

サンコンさんインタビュー #1

2022/07/16
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サンコン まず事務局長がフジテレビに電話して、「ちょっと変わってる外国人いるんだけど、どうしたら番組に出られるの?」って聞いたの。そしたらブッチャー小林(※当時『いいとも!』ディレクターを務めていた小林豊氏)から、フジテレビでオーディションがあるから来てくれって言われてさ。

 そこからだよ、全部。出演が決まって、当日の朝10時に新宿のスタジオアルタに行ったら台本渡されたの。そこで、初めてケント・デリカットやデープ・スペクターにも会って、皆で台本読んで。そのうちリハーサルがはじまって、ここはこういう風に動いてとか色々指示が来たんだよ。

 少しするとタモリさんも打ち合わせにやってきてさ。タモリさんが「あなたの名前はサンコンさんね。じゃ、あなたのこと、1コン、2コン、サンコンって呼びますから」って言うの(笑)。あの呼び方、タモリさんがつけたんだよ。そんな感じで本番前にどんどん段取りが決まっていったね。

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 でも僕、生放送とか全然知らなかったんだよ。全くテレビに興味なかったから。だから、なんだかよくわからないまま出ちゃったね。

デーブ・スペクターは一番「○○」がなかった

――やはり『いいとも!』の反響は大きかったですか?

サンコン 思った以上に大きかったよ。みんないい感じにボケるし。元々火曜日の視聴率はあまりよくなかったみたいだけど、外国人のコーナーが好評で一気に上がったみたい。結局、1回だけの予定がレギュラーになっちゃって4年間出たよ。本来15分の枠だったんだけど毎回オーバーするの。面白くて。

 まぁ、デーブは一番「ウケ」がなかったんですけど(笑)。……未だにいじってるね。デーブが喋ったら、みんな「し~ん」となってた。ウケないね。

――(笑)。他に、印象深かった共演者はいますか?

サンコン オープニングで出てくる青年隊、いいとも青年隊ね。あとなべちゃん……渡辺正行さん、アダモちゃん、片岡鶴太郎さんとか。それにさんまさんね。みんな良くしてくれて、未だに可愛がってもらってる。

 

 番組が終わった後も、「サンコンさん、今日どこかで一杯やろうか」ってよく飲んでたよ。もちろん、タモリさんともずっと話してたね。タモリさんの引越しのときも呼ばれて行ったよ。

タモリさんを大使館のパーティーに招待

――引越しのお手伝いですか?

サンコン 手伝いというより、まぁ……盛り上げかな(笑)。タモリさんの家は、もう何回も行ってるよ。タモリさんは、他の曜日の出演者やスタッフさんたちもたくさん呼ぶの。そこで、みんなでお酒飲んだり、タモリさんが作ってくれた料理を食べたりして。これが美味しい。すごく美味しいの!

――そこではどんな話をされるんですか?