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「チューしたい」「お手て繋いでてもいい?」被害女性の嘆き「博報堂局長のセクハラを訴えたら“派遣切り”」

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「上司からのセクハラを相談窓口に通報したら、わずか2カ月で派遣契約満了とされてしまったんです」

 こう語るのは40代女性のA子さんである。

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歓迎会の後に「もう1軒行く?」と誘われ…

 A子さんは派遣会社・博報堂DYキャプコに登録し、この4月1日に大手広告代理店・博報堂の花形部局に局長X氏のスタッフとして採用された。X氏とはどんな人物なのか。

「関西支社や東京本社で営業として活躍。味の素やカルピスのCMにも携わっており、長澤まさみと会ったと自慢げに話すこともありました」(博報堂関係者)

博報堂本社が入る赤坂Bizタワー ©時事通信社

 そんなX氏がA子さんをお酒の席に誘ったのが採用直後の4月7日のこと。

「この日は私の歓迎会だったんです。複数で飲んだ後、帰りのタクシーでXさんと二人きりになると『もう1軒行く?』と言われ、私も了承しました。お店に入ると彼は『すごく可愛い』と何度も口説いてきたんです。私としてもこれから上司として仕える人をむげには出来ず、結局帰ったのは朝方でした。『今日はテレワークでいいよ』と言われました」(A子さん)

同意なしのキスにただただ困惑

 その後もX氏からの誘いは止まなかった。12日にA子さんとX氏は麻布十番の焼き鳥屋へ向かうことに。

「ワインを飲みながら、仕事やプライベートの話をしました。私は転職直後で仕事上の人間関係の悩みもあったので、Xさんが味方になってくれるなら、と考えると断りにくかった」(同前)

 その後、2軒目に誘われたA子さんは、知らない店に行くのが怖かったため、行きつけのお店を提案した。

「そこではシャンパンやワインを飲んで、Xさんはかなり酔っていました。私の髪を撫でたり匂いを嗅いだりして、手も握ってきました。なんとかこらえていましたが、調子に乗って、しまいにはぐっと私を引き寄せ、キスしてきたんです。もちろん同意などありません。いきなりのことにただただ困惑しました」(同前)

 A子さんが続ける。