《この世から抹消されるかもしれんけど、これが舞妓の実態。当時16 歳で浴びるほどのお酒を飲ませられ、お客さんとお風呂入りという名の混浴を強いられた(全力で逃げたけど)。これが本当に伝統文化なのか今一度かんがえていただきたい》
6月26日、Twitterに投稿された元舞妓を名乗るAさんの告発が波紋を呼んでいる。2015年から2016年の8カ月間、舞妓として働いた当時16歳のAさんは《お客さんと山崎18年一気飲み大会で勝利した時と飲酒》の場面として、客とワイングラスを傾ける写真を投稿。
さらに、続くツイートで《旦那さん制度、まだあります。(略)私は5000万円で処女を売られそうになった》《身八つ口から手を入れられて胸を触られることも、個室で裾を広げられてお股を触られたこともあります》と、性被害の実態を告発したのだ。
「ほんまの事やからばらされても仕方ない」
このツイートは注目を集め、現在30万回以上のいいねがつき、12万回リツイート(※6月30日現在)されている。これに当惑したのは花街の関係者だ。
「投稿があった翌日の朝、花街では『舞妓は一般人の目があるところで飲酒せず、お茶屋の中で飲酒するように』とお達しがあったそうです。お客様からも、自分まで不健全な客だと思われたら困ると言うことでキャンセルが相次いでいるようです。
現役の舞妓ちゃん達は、『ほんまの事やからばらされても仕方ない』『もっといろいろ公にしてほしい』と思っているようです」(花街関係者)
白塗りの化粧に華やかな振袖で花街を歩き、宴会に花を添える舞妓の存在は、京都の伝統的な文化として世界的にも認知されている。
舞妓とは芸妓になるために修業する15歳から20歳の女性のこと。彼女たちの多くは10代で京都の祇園をはじめとする五花街にある「置屋」に所属し芸事を学び、ある程度実力をつけると「お茶屋」の宴会の場に送り出され、舞や三味線を披露したり、お酌をしたりして客をもてなす。
そんな舞妓たちが「未成年飲酒」「混浴の強制」といった違法行為や人権侵害に晒されているというのだ。にわかには信じがたい話だ。SNSでも「告発は嘘」説も浮上している。
しかし、Aさんの一連のツイートを見て「彼女の言っていることは大筋、本当です」と語るのは、元舞妓のBさんだ。