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「まさか買わないよね? 買うなよ!」お値段16万5000円のテントを無断でポチる夫に、妻がブチギレ…キャンプをめぐる“夫婦トラブル”

2022/07/09
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 筆者もキャンプ好きの一人として、RINさんの夫の気持ちはわかる。痛いほどよくわかる。物欲に目が眩んだ人間にとって、キャンプ場はまるでキャンプギアのセレクトショップだ。

 テントやタープなど大物ばかりではない。ランタンスタンドやゴミ箱といったちょっとした小物でも、オシャレなものを使っている人のサイトは洗練されて見える。で、つい「あれを買ったら、オレのサイトもあんな風になるかな」と夢想し、気付けばAmazonでポチっている。

 買ったら買ったで、その新しいグッズを試したくて、またすぐキャンプに行きたくなる。行ったら行ったで、キャンプ場でまた新しいグッズを目にして「あれ、いいなぁ」……という具合に男たちはキャンプ沼にハマっていくのである。

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3年あまりで8つのテントを購入

「それにしたって、ウチなんてもうこんな状態ですからね」

歴代のテントが鎮座する 写真提供:RINさん

 そう嘆息しながら、RINさんが指さすのは自宅のリビング脇の一部屋を占めるキャンプギアの山。テントに至ってはキャンプデビューから3年あまりで、実に8つも購入している。2代目のカマボコテント以降のラインナップと夫がRINさんにプレゼンした「購入理由」は以下の通り。

オガワのツインピルツ→「これ、タープも兼ねてるんだよ!」(当時はタープを持ってなかった)
コールマンのダークルーム→「ツインピルツの中に入れてカンガルースタイルになるよ。庭に出して子どもの遊び場にもできるし!」
オガワのロッジシェルター→「鉄骨テントだから自立できて、冬キャンもできるんだよ!」
テンマクデザインのペポ→「夏は寝るだけだから、寝室だけのテントでよくない?」
ベルテント→「この形、ひとつは欲しかったんだぁ」
オガワのクーポラ→「カマボコテントがヘタってきたから、雨の日でもいける(生地の)テントが欲しかったんだぁ!」

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