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 月収が1日で稼げるなんて……と感心していると「デビュー日の希望はある? 宣材写真はいつ撮ろっか?」と言われます。

 なんと絶対受からないと思った高級ソープに、まさかの底辺グラドルの私が合格したのです!!

 働かないにしても、ぶっちゃけ受かったのはかなり嬉しい。ニヤニヤする私をよそにミスターガチャ切りはどんどん話を進めていきます。

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 宣材撮影のスタジオに連絡するから、日程を決めるように急かされ「う~ん……に、日曜日ですかね?」と答えると即予約完了。

 ちなみに撮影代も実費で、1万9500円の現金のみ。高い……。いつも宣材撮るところなんて7000円ですよ。しかも下着上下セットに必ずガーターベルト、そこそこなドレスを2着用意しなきゃいけないという。何だかいろいろめんどくせぇな……。働く前に7~8万の出費はあるんですな。高いよ……。

17歳サバを読むツワモノも

 そして「デビュー日なんだけど来週の金曜日はどうかな?」というので一応手帳を確認すると、その日は5月24日。私の34歳の誕生日でございます。履歴書では6月生まれという設定にしたけど、誕生日にソープデビューってなかなかアレですな。

 ていうか、そもそもまじで働くにしてもプレイとか何していいのかわからんやん!と思い、「やり方やすすめ方がわかりません」と言うと、客には「新人で未経験だから」と伝えるから大丈夫とのこと。8万も払わせて普通のセックスで良いの……?

 なお、もしやってみて不安なら熟練ソープ嬢の研修を受けることも可能らしい。これも4万円実費。ソープって稼げるんだろうけど、とにかく持ち出しが多い。

(写真:本人提供)

「デビュー日も決まったことだし、源氏名決めましょ!」

 ミスターガチャ切りはノリノリ。“さき”か“じゅん”が良いと申し出るもNGで、なぜか“マキ”っぽいという話になり、名字ももらって私には“芹沢真樹”という名前がつきました。

 そして真樹ちゃんのプロフィールの直しが始まります。性格を「いい意味でも悪い意味でもしつこい」と書いていたけど、「こりゃダメだわ、癒やし系にしとくね」とかなり笑われました。

 その後もいろいろとプロフィールを直され、年齢がまさかの21歳に! いや、そりゃさすがにやりすぎだろ! と突っ込むも“吉原年齢”というものがあって問題ないっていうからすごい。この店のナンバー1も23歳となっているけど、なんと40歳らしい……! そんな詐欺まがいのことがまかり通るのか!と困惑しましたが、客もわかっているので問題ないそうです。不思議な世界だなぁ……。

 続いて性感帯を聞かれて、最近ヤッてないのでわからず「く、首?」と間抜けに解答。得意プレイはパイズリで良いかと聞かれて、「パイズリは嫌いなんですよね。彼氏とかゆきずりの男とヤる時も何かパイズリってやりたくないというか……。何か心が消耗するんです、パイズリって行為は……。タダでそこまでやりたくねぇって思ってたんですけど、仕事だしちゃんとやりますね」という謎すぎるプロ意識を語ると、爆笑されました。