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トイレから異臭のする部屋、血痕が染み付いた家…14軒の事故物件に住んだ芸人が明かす「いわくつき物件」の実態

トイレから異臭のする部屋、血痕が染み付いた家…14軒の事故物件に住んだ芸人が明かす「いわくつき物件」の実態

僕が住んできた事故物件 #2

2022/07/16

genre : エンタメ, 社会,

note

12軒目:大阪(自殺)

築2年、13階建マンション
1K 8帖
家賃3万8000円(元々は7万6000円)

12軒目の物件

 前入居者がクローゼットで首吊りした部屋。その後発見が遅れ、遺体は腐敗。クローゼットの前方のフローリングが剥がされている。

【実際に起きた現象】
・入居初日に生配信をすると開始直後に洪水のような音が流れ、自分の声が延々リフレインする状態になった
・午前1時を過ぎると腐敗臭がする

 インターネット配信の不具合は、もしかしたら電波状況や配信設備など、何らかの偶然が重なって起きてしまった可能性はある。それ以降行った生配信はいずれも不具合なし。逆に、なぜ最初だけおかしくなったのかは気になる。

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13軒目:東京(自殺?)

築30年、4階建マンション
1R 7帖
家賃3万2000円

13軒目の物件

 これまで6人が亡くなっているマンション。死因は孤独死、突然死、殺人、自殺、自殺、自殺。借りた部屋は女性が自殺した部屋の可能性があったが、確定ではない。

【実際に起きた現象】
・ドアをノックされるが、開けても誰もいない
・上は屋上なのに天井から足音
・猫の鳴き声のような、女性の話し声のような音が一定時間聞こえる

 天井から足音が聞こえるのは不可解ではあるが、壁が薄く、各部屋の生活音や下水管の音も頻繁に聞こえることから、それらの音を天井からの足音と錯覚してしまった可能性はある。だが、ノックされて開けても誰も居なかったのは、ベタにゾッとしてしまった。わざわざイタズラでノックされるとは考えにくい。